もっと僕を頼ってよ (ページ10)

今日:1 hit、昨日:0 hit、合計:999 hit

9 ページ10

次の日、真冬くんと学校に行き、下駄箱につくと、複数の手紙と上履きの中には画びょうが置いてあった。

いつものことなので、画びょうは上履きから出して下駄箱の隅におき、手紙はスクバの中に入れる。

でも、それを不思議そうに見ている真冬くんに気づかなかった。

真冬「A〜何してるの？」

「っ！あ、えっと……友達からの手紙が入ってたの！」

真冬「………。ほんとに？」

「え！？うん。本当だよ。今どき手紙とか面白い子だよね。」

そう言って笑うと、彼は少し悲しそうな顔をした。

でもそれは一瞬で、にこっと笑顔になると

真冬「そっか。面白い子だね。」

そう言われて、私はとても安心した。

真冬くんと別れて教室に入ると、華蓮さんがこっちに歩いてきた。

華蓮「白崎さん。私、あなたに話があるから放課後、体育館の裏に来てくれない？」

「…っ分かりました」

今日は木曜日だから真冬くんと帰る約束もない。

放課後になったらすぐに教室を出れば、この話も無かったことになるだろうか。

いや、きっと明日その分のつけがまわってくるだろう。

明日は金曜日だから、遅くなるわけにはいかなかった。