検索窓
今日:1 hit、昨日:1 hit、合計:1,682 hit

4話 ページ5

「にんじん、じゃがいも、きのこ…」


私は今、最寄りのスーパーに来ている。
買い物カートを引きながら、晩御飯の材料調達だ。

今日はキヨくんの好きなカレーにしよう。
野菜も細かく切って、キヨくんのお皿には牛肉を沢山入れてあげよう。


カレーの材料と、ヨーグルジョイ、マーブルチョコなんかをカゴに入れて、レジに通す。



キヨくんが美味しいっていってくれる顔を想像しながら、買った商品をエコバックに詰める。
これでも主婦なので、マイバッグを使います!


そんなこんなでスーパーを後にし、帰路に着くと

「…あれ?」


目の前に見覚えのある後ろ姿が見えた

「フジくん?」

名前を呼ばれたことにびっくりしながらも、振り返った彼はやっぱりフジくんで。

「わ!Aちゃん。いま家に行こうとしてたところだよ」
「キヨくん、家で撮影してるよ」

「その撮影で急に呼ばれたんだよ、まったく」


まったく、なんて言いながら嬉しそうに笑うフジくん。

「あ、荷物持つよ。思いでしょ?」
「えっ!いいよ「俺が持ちたいんだよ、ほら」

私の言葉をさえぎってパッと袋を持つ。

「ありがと、フジくん」

「いえいえ」

さすがキヨくんのお友達。
サラッとカッコイイことやってみせるんだから。




「ただいまー!」

家に着くと、
「おかえり…ってフジ!」
「帰り道で偶然ね」

ブーツを脱ぎながらそう言うフジに続いて

「買い物袋持ってくれたの、助かっちゃった」

そういうと、すこしぎこちない様子で「そうか…」なんてキヨくんが言った。


あれ、機嫌悪い…?

すこしそんな感じもしたけど、

「よし!じゃあフジ、撮影するぞ」

気になったのはほんの一瞬で、いつも通りのキヨくんだった。

フジくんの肩をペシペシ叩き、2人は実況部屋に入っていった。

5話→←3話 ky



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (2 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
10人がお気に入り
設定タグ:キヨ , 実況者 , 最終兵器俺達   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:妃姫 | 作成日時:2020年8月25日 11時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。