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3話 ky ページ4

翌日。

相変わらずTwitterは結婚のことで持ち切りで、トレンドにまでなっていた。

ブラウザを開くと、「最終兵器俺達 キヨの結婚報告!」なんて記事も作られていた。
相手は誰だとか、この画像が匂わせだとかで話題になっていた。

あまりプライベートは詮索しないで欲しいんだけどな…

なんて思っていると、キッチンからAが出てきた

「キヨくん、ご飯できたよ」

そう言って食卓に並ぶ鮮やかな朝食。


ベーコンエッグトーストなんてシンプルな料理だが、
Aの腕にかかるとそれすらも高級レストラン並に美味そうに見える。

…これは俺の嫁フィルターがかかっているため、多少盛ってはいるが事実、Aの料理は絶品なのだ。


「いただきます」


そういって、ベーコンエッグトーストを口に入れる。やっぱり味が天才だ。

「ふふっ」

黙々と食べる俺を見ながら、Aが笑う。


「美味しそうに食べてくれるのすごい嬉しい」

「俺、お前の料理マジで好き」

「えっ…!」

急に赤くなるAを見て、つい俺もふは、と笑った。

付き合いたてのように赤くなるの、
Aも同じじゃねえか





残さず綺麗に平らげて、「ごちそうさま」と言うと


「キヨくん、今日の予定は?」

「んー、実況撮って編集するくらいかな」

「了解ですっ!その間お買い物行ってるね」

ピッ、と敬礼のポーズをするA。
…かわいいなあ。


Aは時間の使い方が上手い。
洗濯も掃除も料理も手際よくこなすし、
その上俺の撮影や編集の時間も全て計算に入れて行動する。



俺の身の回りの事を文句一つ言わずにやってくれて本当にAには感謝しかない。

全ての家事を器用にこなすAに、「せめて皿洗いくらい俺にやらせて」なんて言った時は
「ダメ!私はキヨくんが頑張って稼いだお金で生活してるんだから、家事は私が!」って、ものすごい怒られた。


それでもなんとか家事に参加したい俺が
やっと与えられた担当は「ごみ捨て係」だ。

この話を実況メンバーに話したらしばらく「ごみ係」ってあだ名をつけられたっけ。



なんてことを考えていると、あっという間に撮影の時間になろうとしていた。

「じゃあ、俺撮影してるわ」

「うん、私も行ってくるね
撮影頑張って」


そう言って、リビングを後にする。




「っし、撮影すっか」

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設定タグ:キヨ , 実況者 , 最終兵器俺達   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:妃姫 | 作成日時:2020年8月25日 11時

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