疾風49 ページ50
目が覚めたとき、私は保健室にいた
まだ頭が痛む…
痛みに耐えながら体を起こすと
貴方「…わっ、風丸くん？」
ベッドの横には風丸くんがいた
先生「彼、すごい剣幕で貴方のことを抱えて運んできたのよ？まったく青春ね〜」
じゃあ2人の邪魔にならないよーに！と、先生は保健室から出て言った
風丸くんに迷惑かけちゃったな…
風丸「…っ！起きたか」
寝ていた彼も丁度起きたらしい
貴方「また、運んでもらったね…」
風丸「それくらいどうってことないさ」
それより、と彼は続ける
風丸「すまなかった…神澤を部室に連れてきたり、嫌なことを思い出させたりして…」
気にしてたんだ…
罪悪感が残る
貴方「いいの…風丸くんは悪くないから…悪いのは…弱い自分だから」
過去を乗り越えて…強くならないといけないのに
貴方「やっぱり怖い…アリサも、アリサにされたことも…」
最初はユニフォームを隠されるだけだった
でも、次第にエスカレートしていって…
貴方「誰にも言えなくて…」
グイッ…ギュッ…
彼の香りに包まれる
風丸「…俺って、そんなに頼りないか？」
貴方「…え？」
彼の抱きしめる力が強くなる
風丸「言っただろ？支えるって…お前が辛いときは俺だって辛い…お前には笑っていてほしいんだ」
鼓動のスピードが早まる
身体中が熱い
顔が火照る
貴方「風丸くんは…優しい…」
自分でも何言ってるかわからない
でも、伝えたい気持ちがたくさん湧いてくる
貴方「ありがとう…私、強くなるよ…アリサに負けないように…強くなるよ」
その強い意志に
風丸「お前のその心意気、乗った」
風丸くんは笑いかけた
やっぱり私には…
君がいないとダメなんだ
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AZ(プロフ) - 菜の花さん» ありがとうございます！私なんかの作品を褒めていただけるなんて…とても嬉しいです！！これからも頑張ります！！本当にありがとうございます！！ (2018年4月9日 21時) (
レス) id: bcfa70b361 (このIDを非表示/違反報告)
菜の花(プロフ) - 初めまして。惹きつけられるような文章で、この作品がとても好きです！更新、無理せず頑張って下さい。楽しみにしています！ (2018年4月6日 18時) (レス) id: be8eacfec6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：AZ | 作成日時：2018年3月23日 22時
