疾風47 ページ48
アリサは少しずつ私に詰め寄る
アリ「私が追い出した途端、演劇始めると思ったら…結局サッカー？」
私も後ずさりをする
貴方「それは…円堂くんが困ってたから…」
アリ「へー、まぁハルヒって人になに吹き込まれたか知らないけど、たかが演劇の力でサッカー勝てるなんて思わないでよね」
その時、私の中で何かが切れた
貴方「たかが演劇って何だよ、演劇を馬鹿にするな！！！私が演劇に…ハルヒ先輩にどれほど救われたか！！」
私はアリサに掴みかかった
アリ「無礼者っ、私に触るな！！！…でも、あの頃の技が使えない以上は…」
アリ「貴方の華は枯れたままね笑笑」
Aの華は枯れたのよ
昔、彼女に言われた言葉
貴方「あっ…」
アリサをつかんでいた手から力が抜ける
アリ「貴方達も考えた方がいいわよ？この子、すっごく弱くて使えないからさ笑笑」
そう言って彼女は部室から出て行った
私はその場に膝から崩れ落ちた
円堂「恋華⁉」
風丸「恋華…昔、何があったんだ？」
…私は嫌われること覚悟で、過去を話した
………………………………
貴方「私は元々、おばあちゃんが監督をしていれハルサキサッカーって言うチームにいたの」
音無「ハルサキサッカー…もしかして」
春奈ちゃんがデータベースを探る
音無「ありました！2年ほど前、女子サッカー最強と言われたチーム。なかでもDF、MF、FWとあらゆるポジションに対応できる選手がいた…」
音無「その選手はコイバナと言われチームの大きな戦力だった…」
コイバナ、という単語に半田が疑問を持つ
半田「コイバナって女子がよくしてるあれか？」
音無「違いますよ！恋の話じゃなくて恋の花です！彼女は必殺技に恋にまつわる花言葉を持つ花を入れていたようで、こんなあだ名がついたんです」
そう、そして
貴方「そのコイバナは私のこと」
全員「「ええぇええっっ！」」
あのときの私は、おばあちゃんに褒めてもらいたいが一心でサッカーをしていた
貴方「だけど…おばあちゃんが死んじゃって」
自分がサッカーをする目的が分からなくなった
そんな時に現れたのがアリサだ
アリサが目指すのは最強のサッカー
でも、アリサのやり方は残酷だった
弱い選手はチームから追い出し
かといって自分より強い選手は追い詰めた
私もその標的のひとり
精神的に追い詰められたショックで
自分の必殺技が何一つ使えなくなり
弱い、とチームを追い出されたのだ
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AZ(プロフ) - 菜の花さん» ありがとうございます！私なんかの作品を褒めていただけるなんて…とても嬉しいです！！これからも頑張ります！！本当にありがとうございます！！ (2018年4月9日 21時) (
レス) id: bcfa70b361 (このIDを非表示/違反報告)
菜の花(プロフ) - 初めまして。惹きつけられるような文章で、この作品がとても好きです！更新、無理せず頑張って下さい。楽しみにしています！ (2018年4月6日 18時) (レス) id: be8eacfec6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：AZ | 作成日時：2018年3月23日 22時
