疾風３０ ページ31
貴方「ト、トランプとかゲームとか…」
言えない…1人でおままごととかプリキュアごっことか独り舞台してたなんて
風丸「へー、恋華もゲームとかするんだな」
な…なんとか誤魔化せた？
これ以上は聞かれないだろう
風丸「他には？」
前言撤回
貴方「他⁉…なななにもしてないよ」
風丸(明らかに挙動不審だな…)
こうなったら
貴方「他の教科…勉強しよう…」
話をそらすしかない
ガサッ
風丸「ん？なんか落ちたぞ」
落ちたそれを手に取る風丸くん
風丸「人魚姫…？」
貴方「あ、それさっき家で読んでた…あ」
…ボロが出た
風丸「やっぱり他のことしてたんだ笑笑」
貴方「だって…1人全役員で読んでたから…恥ずかしかった」
台本をペラペラとめくる
風丸「なあ恋華、これ読んでみてよ」
…今なんと？
風丸「俺、もう一回恋華の演技が見たいんだ」
頼む、とお願いされる…断れるわけないじゃないか
貴方「そんなに言うなら…わかった」
こうして人魚姫は開演した
人魚姫の舞台は海
人間に恋をした人魚姫が
自分の声と引き換えに足を手に入れるも
恋は叶わず泡になって消えてしまう
そんな話
風丸くんには人魚姫役を頼んだけど
風丸「イヤに決まってるだろ！！」
と拒否られたので
私が人魚姫役
貴方「あーあ、どうして海の中って退屈なのかしら？暇だわー！！」
風丸くんは
風丸「そんなこと言わないでください人魚姫！」
人魚姫のお友達と、人魚姫が恋した人間役
貴方「私、足が欲しいわ！ひれじゃ彼と一緒に歩けないわ！それに彼とダンスも踊れないし、なにより陸に上がれないわ！！」
私は人魚姫…
叶わぬ恋を叶えようと努力する人魚姫
貴方「こうなったら海の魔女に頼んでみるわ！！」
風丸「それはいけないよ人魚姫、あんな魔女に頼ってはダメだ」
風丸くんもなりきっている
そして劇は終盤に
人魚姫は最後、恋をした人間…王子様が隣町のお姫様と結婚をすることを知る
貴方「そんな…私が貴方を愛しているに…それを伝えることもできないなんて…」
しかし、この劇は原作と違って…
貴方「あんまりだわ…彼を殺して助かるくらいなら…いっそ…泡になって消えてしまえば…」
風丸「待ってくれ」
王子様が
風丸「今の声は…君の声なのか？」
助けてくれるの
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AZ(プロフ) - 菜の花さん» ありがとうございます！私なんかの作品を褒めていただけるなんて…とても嬉しいです！！これからも頑張ります！！本当にありがとうございます！！ (2018年4月9日 21時) (
レス) id: bcfa70b361 (このIDを非表示/違反報告)
菜の花(プロフ) - 初めまして。惹きつけられるような文章で、この作品がとても好きです！更新、無理せず頑張って下さい。楽しみにしています！ (2018年4月6日 18時) (レス) id: be8eacfec6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：AZ | 作成日時：2018年3月23日 22時
