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僕と耳の聞こえない彼女1 ページ1

先生「今日はまちに待った席替えだ!」


クラスメイト『やった〜!!!』


先生「他の学年は授業中だから静かにしろよ〜」


クラスメイト『は〜い!』


三郎「はあ…」


僕ははしゃぐクラスメイト達を見てくだらないと思った。


席替えなんてどうでも良い。

早く家に帰って一兄と話したい。


女子1「ねぇねぇ、誰と隣の席が良い?」


女子2「もちろん三郎君でしょ!」


女子1「だよね〜!やっぱり三郎君が良いな〜」


女子2「ほぼ女子は三郎君目当てじゃない?」


やっぱりそうだ。


僕の隣になった女子は必ず頬を赤らめる。


そしてずっと飽きるくらい話しかけてくる。


下心がバレバレ過ぎて呆れる。


次は静かな女子が良いな。


先生「席替えはクジ引きだ。恨みはなしだぞ〜」


次々と引く。


三郎(今度は僕の番か…)


女子の視線が一斉にこっちに向いた。


三郎「よいしょっと…18番か…」


あっ、今回は窓際だ。少し嬉しい。


今まで真ん中か廊下側だったから。


問題は隣の人である。


女子「三郎君、窓際だ〜」


女子「残念〜私は廊下側…」


そして全員クジが引き終わったようだ。


誰なのか、それだけ分かればもう後はいい。


先生「自分の当たった席に移動しろよ〜」


移動を終えた。すると…


“すみません、ちょっと良いですか?”


と、ペンで書かれた紙が見えた。


三郎「あっ、ごめん…はい。」


どうやら彼女が今回の隣のようだ。


彼女は最近転校してきた佐見夜美桜奈さんだった。


なんとか唇の動きで喋ってる内容はわかるみたいだが、大半のクラスメイトが美桜奈さんと話す時は紙で会話をしている。


僕も同じだ。


“一ヶ月間よろしく。”


返事がすぐきた。


“こちらこそ。一ヶ月間よろしくね。”


笑顔で微笑む美桜奈さん。


三郎(今回は運が良い!)


窓際の席に静かな女子。


授業も集中できる。


この時は彼女と関わることでこんなに自分が変わるなんて微塵も思っていなかった。


帰りの会も終わり、家に帰ろうと思った時だった。

先生に止められた。


先生「すまないな山田、ちょっといいか?」


三郎「はい。」


先生「帰ろうとしてたのに悪いな、山田、お前の隣の席は佐見夜だろ?」


三郎「はい。」


先生「あいつは耳が聞こえないから色々大変で授業も大変でな…頭のいい山田が隣になってくれて良かったよ。」


三郎「そんな…」


先生「紙を通じてたくさん話してあげてくれよ。」

僕と耳の聞こえない彼女2→



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設定タグ:ヒプマイ , 山田三郎 , ルルア   
作品ジャンル:恋愛
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ルルア(プロフ) - 蒼井とーるさん» 読んでいただきありがとうございます!とても嬉しいです!頑張ります! (2020年12月28日 8時) (レス) id: 014ef85129 (このIDを非表示/違反報告)
蒼井とーる - はじめまして!いつも楽しく読ませていただいています。頑張ってください!三郎が尊いです(σ≧▽≦)σ (2020年12月28日 2時) (レス) id: 34a45304c1 (このIDを非表示/違反報告)
ルルア(プロフ) - ふぉーくさん» 本当にありがとうございます!これからも頑張って更新します! (2020年12月2日 0時) (レス) id: 014ef85129 (このIDを非表示/違反報告)
ふぉーく(プロフ) - めちゃめちゃ面白いですっ!!忙しいとは思いますが更新楽しみに待たせていただきます! (2020年12月1日 23時) (レス) id: 5020282996 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ルルア x他1人 | 作成日時:2020年11月5日 0時

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