浅草の華は恋を知る其の弐 (ページ13)

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番外編ページ13

なんのことか分からなくてテンパった。
紺炉｢誕生日おめでとう。A。｣
ヒカ／ヒナ｢｢おめでとうだぜ！！｣｣
第8｢｢｢誕生日おめでとうございます！Aさん！｣｣｣
皆こちらを向いてニコニコしている。
紅丸｢お前まさか自分の誕生日忘れてたのか？｣
『……』
ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ
紺炉｢へっ？！｣
紅丸｢？！｣
皆｢｢｢｢｢？！｣｣｣｣｣
『え？』
頬を温かいものが流れた。
自分が泣いていた。
ﾎﾟﾛﾎﾟﾛﾎﾟﾛ
涙が止まらない。
ヒカ｢どどどどうしたんだ？びっくりしたのか？｣
ヒナ｢音がデカすぎてびっくりしたのか？？｣
皆あたふたしている。
紅丸｢おっおい！どうしたんだよ。｣
紺炉｢A？｣
『……たと思ったの…』
紅丸｢え？｣
『うぁぁぁぁぁん！ふぇぇぇぇぇん！』
紅丸｢どうした？！｣
『嫌われたと思ったよぉぉぉぉぉ！！！うぁぁぁぁぁん！』
ボロボロ涙が出てくる。
『皆なんか忙しそうだし。なんか無視されるし！！出ていけって言われて。独りぼっちになってみたいだったの！！うぁぁぁぁぁん！』
紺炉｢おっ！おい！擦るな！跡が残る！｣
すると紅が頭をわしわしと撫でる。
紅丸｢俺らがお前を嫌うように見えるか？｣
首を横に振る。
紅丸｢お前のこと大好きなんだよ。皆｣
『ひっく……ズズズズ』
豪快に鼻を啜った。
紅丸｢跡残るって言われてるだろ。｣
と、涙を拭いてくれる。
『ありがどう…ズビビビ』
ヒカ／ヒナ｢｢A鼻水垂れだな！ガキみてぇ！｣｣
『ふへへ。ありがとう。皆。』
ニコリと笑った。

紺炉｢これ。誕生日おめでとう。｣
渡されたのは、蝶の着物だった。
『高かったでしょ？！』
紺炉｢結婚式で着てくれ。｣
『ありがとう！』
森羅｢これ！第8からです！｣
と渡されたものは、素敵な帯だった。
『ありがとう！こんな綺麗なもの…。』
紅丸｢俺からは…｣
『？』
紅丸｢これだ。｣
と、箱を渡された。
『これって…』
そこには金色に光る指輪が入っていた。
茉希｢きゃぁあ！ロマンチック！｣
ドカーン！
花火が上がる。
紅丸｢命をかけてでもお前を守る。絶対に幸せにする。泣かせない！だから…。えっと…結婚してくれ…。｣
『ん〜。０点。』
紅丸｢えっ？！｣
一同｢｢｢｢｢えっ？！｣｣｣｣｣
『有言実行できてない。泣かせたよ！私の事！』
ボロボロと泣いていた。
紅丸｢結婚してくれるか？｣
『勿論！』
指輪を付ける。
町民｢｢｢おめでとう！！！｣｣｣
花火が上がる。
すると紅は私をお姫様抱っこした。
今日は幸せだ。