巡る時間の中で (ページ10)

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甘えていいと言われてお願いした"一日一緒に過ごす"日が来て、

お泊まりに来ました。

亜嵐くんは夕方までお仕事だったらしくお疲れのようです。

だってさっきから

『あ、亜嵐くん？…』

亜嵐「んー…」ｶｸﾝｶｸﾝ

ずっと首をカクンカクンしてるんです(笑)

『もう寝よ？』

亜嵐「まだAと話したいから、いい」

とか言いながらももう今にも寝そうなんですけど

『私はいいし、明日十分一緒にいられるでしょ？？ほら、寝よ』

私は亜嵐くんの手を引いて寝室へ連れていった。

『亜嵐くん？おやすみ』

お泊まりの時はいつもひとつのベッドに2人で寝るのがお決まりになっていた。

亜嵐「ん」

"ん"の1文字だけ聞こえたと思ったらすぐに寝息が聞こえていて、

どこか寂しい気持ちになった。

『亜嵐くん、無理しないでいいんだよ…』

亜嵐くんの寝顔を見ていると不意に出てしまった言葉。

『もうそろそろ終わりが近づいてきてる合図なのかな。』

私の中ではずっと考えていたこと。

『私きっとちゃんと支えれてないし、これからも支えられる自信が無いんだ。
こんな彼女でごめんね…』

『亜嵐くん、こんな私と2年間も付き合ってくれて…ありがとう。』

そう言い終えると涙が止まらなくて、

必死に泣くのをこらえたけど、すごく優しい顔をして眠っている亜嵐くんを見るとすごくすごく心が苦しくなった。

『これからは影で見守ってるからね、
応援してるよ、ずっと…』

いつまでもいつまでも大好きだからね、亜嵐くん。

『そろそろ私も寝なきゃ。』

そう言って掛け布団をかけ直す。

もう秋が来て少し寒くなってきたから体調管理に気をつけなきゃね

あぁ、私がもし亜嵐くんと別れたら亜嵐くんは別の人と付き合うんだろうな、

それで今まで私がそばにいて出来なかったことを沢山こなして、2人で笑いあって過ごしてくんだろうな。。

でも、私は亜嵐くんに一番の幸せでいて欲しいから身を引くしないんだ、影にいるしかないんだ。

そう思っているといつの間にか意識が遠のいて

眠ってしまっていた。

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