巡る時間の中で (ページ9)

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『本当に甘えていいの？』

亜嵐「うん」

『じゃあ一つだけお願いがある。』

亜嵐「なに？」

『一日だけでいいから、ずっと家で亜嵐くんとゴロゴロしてたい』

亜嵐「そんなことでいいの？」

『うん、私にはそれで十分だよ？？
亜嵐くんと入れる時間は幸せだもん』

亜嵐「そんなこと言ってくれるのAだけだよ。
次の一日休み明後日だからその前の日泊まろっか」

『ほ、ほんとにいいの？』

嬉しすぎて涙がでる。

亜嵐「なんで泣くの？(笑)」

って笑いながら私の涙を指で拭き取る亜嵐くんはすごくどこか遠い存在に思えた。

『嬉しすぎて涙出てきちゃった(笑)』

そう言いながら私自身でも涙を拭く。

お泊まりなんて本当に久しぶりだなぁ、って。

亜嵐くんは嬉しいなって思ってくれてるのだろうか、私といて楽しいなとか幸せだなとか思ってくれているのだろうか。

『そういえば、ご飯、食べた？？』

私が亜嵐くんの家に着いた時にはもう19:00は回っていた。

亜嵐「今日は早めに食べちゃってて…ごめんね？」

『私も食べたから大丈夫だよ！
食べてなかったらどうしようかと思った(笑)』

嘘。本当は食べていない。一緒に食べたいなって思ってたから食べてこなかった、なんて絶対言えない。

亜嵐「そういやね、この前地方ロケがあってお土産買ってきたんだけど、これ」

と言って出したのはキーホルダー

亜嵐「見て！おそろい！」

携帯を私に見てぶらぶらさせてアピールをしてくる亜嵐くん。

可愛い。

『お揃い？！嬉しい！！』

今までお揃いのものなんてなかったから心のそこから嬉しかった。

私は亜嵐くんからキーホルダーを受け取るとすぐに携帯に付けた。

『ふふっ
お揃いだ！』

ついつい嬉しくて私もつけた携帯を亜嵐くんに見せる

亜嵐「喜んでもらえて良かった！！(笑)」

クシャッとした笑顔で言う亜嵐くん。

これからお揃いのものがだんだん増えていったらいいな、なんて思ったり…

それにしても、明後日楽しみだなぁ

なんて考えていたら自然に頬が緩む。

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