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夜道を歩くのも慣れていたはずなのに
少しの間会えなくなるのも慣れてるはずなのに
何故か涙が止まらなかった。
もうすぐ冬だから日が暮れるのも早くなっていた。
『私、このまま亜嵐くんといていいのかな』
不安しかない、亜嵐くんは段々遠い存在になって言って
今でもデビューしたばかりなのに人気者で
友達の少ない私は学校でも人気だった亜嵐くんに憧れの気持ち持っていた。
ずっと亜嵐くんの話を聞いているうちに気になってきて、
唯一の男の子友達の隼くんの話を聞いていて亜嵐くんに会いたいって言って会わせてもらったんだっけ。
それから仲良くなって告白されて付き合うことになって…
時間が過ぎるの早いなぁ。
亜嵐くんの家から私の家へ帰る道の途中に公園がある。
何故か私は家に帰りたい気分じゃなかったから
ブランコをこいでボーッと考えてた。
『不安でしかないなぁ。』
これから先亜嵐くんといて何も無いとは限らない。
もし私が軽率な行動をとってしまったら記者に撮られるかもしれない、そしたら迷惑をかけてしまう。
それにまともにデートもできない。
私、耐えられるのかな…
「Aちゃん?」
『わぁっ!…なんだ、龍友くん。
こんばんは』
龍友「こんばんは…ってこんな時間にこんなとこで何しとん」
龍友くんとは一度会ったことがある。
亜嵐くんがメンバーに紹介したいって言われて。
『まぁちょっと色々考え事をしてました』
龍友「どうせ亜嵐くんのことやろ?」
『ご名答です。』
気づいたら龍友くんは私の横のブランコに座っていた。
龍友「亜嵐くんと喧嘩か?」
『いえ、違うんです。
このまま私は亜嵐くんの彼女としていれるのだろうか、って考えてしまって。』
龍友「デートも普通に出来へんし周りの目を気にしながら生きてかなあかんってことに耐えられるかっちゅーことか」
龍友くんはなんでこんなに私のことを見透かしているのだろうか。
『そういうことです…
でも、私亜嵐くんのこと大好きだから離れたくもないし、むしろ支えてあげたいんです。』
『だけど、この先ちゃんとそばにいられるのか自信が無いんです。いつか離れてしまうんじゃないかって。』
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作者名:みお | 作成日時:2018年9月19日 23時