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お泊まりも、学校が終わってからの放課後デートも少しずつ少しずつ前とは違いすぐに時間が過ぎていって、回数も少なくなっていった。
そしてもう気がついたら亜嵐くんの卒業の日にまでなっていた。
『亜嵐くん、卒業おめでとう』
そう言って事前から用意していた花束を渡した。
亜嵐「え?俺に?ありがとう!」
『俺に?って(笑)
亜嵐くん以外に誰がいんの(笑)』
こうやって私は笑っているけど、
内心はすごく寂しくてもう涙が出そうなくらい。
『高校卒業してからも、お仕事頑張ってね!』
亜嵐「おう!ありがとな!」
亜嵐くんがいる高校生活はこれが最後で、
高校で交わした亜嵐くんとの会話もこれが最後だった。
そして春が来て私は高校2年生になった。
隼くんとはクラスが離れてしまい、少し寂しくなった。
亜嵐くんがいない学校生活は退屈すぎて時間が長く感じる。
亜嵐くんと会える時間は少ないまま時間は過ぎていってもう秋になっていた。
学校が終わってから亜嵐くんから連絡が来ていないか確認するのが日課になっていた。
亜嵐今日家来れそう??
A行けるよ〜今から直で行くね
亜嵐制服?
Aうん!
亜嵐楽しみに待ってま〜す
Aはいはい(笑:#7fff00)
私の制服姿なんてもう腐るほど見てきたはずなのに
なぜ楽しみなのかもわからない。
___
ガチャ
『お邪魔しま〜す』
亜嵐「あ、A」
『なに、"あ"って(笑)』
亜嵐くんと会うのは久しぶりなのです。
亜嵐くんが学校を卒業してから仕事のことでバタバタしてて忙しくて会えていなかった。
こんな貴重な休みなのに私なんかとすごしていていいのだろうか。
亜嵐くんはお昼寝をしていたそうで寝癖がチラホラ(笑)
そんなところも愛おしく思える。
髪の毛が少し長くて
『そろそろ髪の毛、切ったら??』
亜嵐「やっぱそう思う??
ちょっと長いんだよなぁ…」
そう言いながら自分の髪を弄り出す亜嵐くん。
『私が切ってあげようか?(笑)』
亜嵐「そんごいことになりそうだから遠慮しとく(笑)」
『なにそれ(笑)』
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作者名:みお | 作成日時:2018年9月19日 23時