巡る時間の中で (ページ2)

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亜嵐くんとは隼繋がりで仲良くなって、

いつの間にか私は好きになってて

今思えば、気がついたら付き合ってて

もう1年がすぎて亜嵐くんたちは芸能界でメジャーデビューを果たした。

私はすごく気弱で心配性だって周りからもたくさん言われるほどで、何かあるとすぐ泣いてしまう癖がある。

だから彼氏が出来たとしてもすぐに別れてしまうことが多くて

亜嵐くんとみたいに1年も付き合ったのも初めてだった。

『亜嵐くん』

今日は亜嵐くんのおうちにお泊まりです。

亜嵐「なに～」

ソファでくつろぎながら2人で話すのも少し久しぶり。

武者修行とか、デビューしてからあんまり家にゆっくりいた事がない亜嵐くんとはこうして話すのも久しぶりだった。

『もうすぐ、高校卒業だね。』

そう。私は今高校一年生で、亜嵐くんは高校三年生。

『もう高校で会えなくなるんだね』

亜嵐「そうだなぁ、もう卒業か…早いな。」

もうあと1ヶ月もしたら学校で亜嵐くんとも会えなくなって、

亜嵐くんはもっと忙しくなっていって、会えなくなってしまう。

『私たち付き合ってもう1年がすぎてさ、早いよね、なんか。時間止まればいいのに…』

亜嵐「まぁ、高校卒業してもAと会えないわけじゃないし、
てか俺会わないと仕事できない気がするもん(笑)」

そんな嬉しいことを言ってくれるのは亜嵐くんだけなのかな？笑

『私も、亜嵐くんに会わないと赤点取り続ける』

亜嵐「とか言っていつも成績上の方なくせにw」

『そんなことないもん』

亜嵐「はいはい笑
ほら。先風呂行っておいで」

『うん
ありがとう、行ってくるね。』

亜嵐くんのおうちのお風呂場はすごく綺麗でなんか落ち着く。

シャンプーとかボディソープも亜嵐くんの匂いがして…って私は変態か！！(笑)

湯船に浸かってぼーっと壁を見る。

『私、このままずっと亜嵐くんのそばにいれるかな…』

たまにひとりになると考えてしまう、

芸能界にいる彼はもう

「会いたい！」と言った時にすぐに会えなくなって、

表でデートもろくにすることが出来なくなって

私以外に好きな人もできるのではないだろうか。

そんなことばかり考えてしまう。