35 ページ36
.
壱馬くんと飲み明かしたその日。
夢を見た。
私は亜嵐といて、
すごく楽しそうだった。
でも途中で亜嵐が消えて、
私が必死に亜嵐の名前を呼んでた。
でも、亜嵐は現れなくて
泣き崩れている自分がいた夢。
そんな夢を見たことを覚えているせいか、
その日は仕事中もずっとその事が頭の中で
ぐるぐる回ってた。
先輩「Aちゃん、大丈夫??」
『あ、はい。
すみません。』
先輩「時間あるから少し外の空気吸っておいで!
少しは楽になると思うよ」
『ありがとうございます。
お言葉に甘えて…』
廊下を歩きながら考える。
何故今こんな夢を見たのか。
亜嵐と別れた時
しばらくはずっとこんな夢を見てた。
なぜまたこの夢が出てきたのか。
『なんで…』
廊下にあったソファに座り考える。
昨日の壱馬くんとの会話もあんまり覚えていない。
飲んで酔い始めたあたりから記憶がなくて、
でも自分で帰ってきたことは覚えてるし。
何か亜嵐のことを話したのだろうか。
『ほんっと、どうかしてる、自分。』
頭を抱えてため息をつく。
ため息をつくと幸せが逃げるって言うけど、
その通りなのかな?って少し思う。
『はぁ…』
「A…?」
ふと名前を呼ばれて、
下を向いて抱え込んでた頭を上げ、
声のした方を見る。
そこには、
ずっと会いたかった、
話したかった、
『あ、らん』
亜嵐がいた。
.
413人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「芸能人」関連の作品
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:みお | 作成日時:2018年9月19日 23時