210.訪ね人【↓8/18】 ページ1
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「……」
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翔くんに背中を押され、そのまま家に帰ってきた。
…けど、
…あれ？待って、、
…、私……どうやって頑張るのか具体的な事何も考えてなかった……。
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だって、大野さんを誘うきっかけすら無い。
例え私が誘ったとしても…、きっと大野さん、
私と会ってくれない…。
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……あれ、私……、どうしようっ…。
迷惑だって事、忘れてた。
忘れて1人で突っ走ってた。
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ここに来て、どうしていいのか分からなくなっていた…そんな時だった。
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ピンポーン、と玄関のチャイムが鳴った。
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「…、誰だろう…」
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お母さんは今日遅くなるって言ってたし…。
鍵、持ってるし…。
……？
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私はゆっくりと椅子から立ち上がって、少し足速に玄関へ向かう。
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誰だろう…？
そう思いながら恐る恐る玄関のドアを開けた。
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その時私は初めて知った。
人って、思いも寄らない事が起きると…動けなくなるらしい。
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「………」
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これも初めて知ったけど、人って…思いも寄らない事が起きると……声が出ないらしい。
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「…………っ…なん…で……」
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やっと出た言葉は、息が詰まったような声で。
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……だって…、だって。
こんなの……なんで………？
だって……、私の目の前に……
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智「……Aちゃん…」
「っ…、」
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今もずっと…ずっと想い悩んでた人が…
困った顔して立ってるんだもん…。
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な り き(プロフ) - satoshiki1126arさん» え〜〜もうめっちゃ嬉しいですっ(><)！！！結構、私的には不完全燃焼だったんで…(^^;)そう言って頂けてホント嬉しい限りです！！！わざわざコメントありがとうございました(^^)！！ (2019年10月27日 23時) (
レス) id: 5f402c1bf7 (このIDを非表示/違反報告)
satoshiki1126ar(プロフ) - 最高すぎて最後はウルウルきてしまいました笑笑 (2019年10月24日 15時) (レス) id: 4de6c51320 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：な り き | 作成日時：2019年8月18日 16時
