４）好きって言って -O.S- (ページ22)

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141.体調不良ページ22

「……ん…、」

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目を開けると、そこには見慣れた天井。

…、…あれ。私…学校に居たはず……。
ココ…家だよね、？

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まだ意識がボーッとしていて、天井をゆらゆらと眺めていたら

サーッと障子の開く音がしたほうに視線を向けると、お水と薬と、多分…お粥らしき食べ物が乗ってるお盆を持った大野さんと目が合った。

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智「あ、…大丈夫？まだしんどい？」

お盆を持った大野さんが、寝ている私の隣に座って私の額に手を乗せた。

その手が…、ただ冷たくて、反射的にキュッと目を瞑った。

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「っ…、」

智「…まだ熱あるね。ご飯持って来たけど…、どうしよっか。食べれそう？」

大野さんの問い掛けよりも、私の額に残った大野さんの冷たい手の感触に意識を持ってかれる。

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智「Aちゃん…？」

「っ、あ、はい…！」

慌てて返事をすると、大野さんにちょっとだけ笑われた。

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智「聞いてなかった？(笑)ご飯食べれそう？」

「、ぁ…えっと、…まだいいです」

智「そっか。まぁラップしてあるし、ここに置いとくから食べたくなったら食べて？」

私の頭の横にそっとお盆を置いた大野さんが、ふっ…と私を見た。

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智「…じゃ、俺向こうの部屋にいるから何かあったら呼んでくれる？」

それだけ言うと、立ち上がって部屋を出ていこうとする大野さんに向かって私は無意識に声を掛けていた。