３）好きって言って -O.S- (ページ31)

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103.マネキン状態ページ31

翔「それが１番困んだけど…」

「いいじゃん！何貰っても嬉しいよ」

翔「そうゆう問題じゃねぇ…」

それでも私が頑固になんでもいいと言い続けると
困っていた翔くんがハッと何か思い付いたようで。

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翔くんが向かった先は、レディース専門の洋服屋さん。

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「…服？」

翔「俺が選ぶやつとりあえず全部着て」

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それからもう何着も着せられ…。
言うならば、マネキン状態の私。

ーー『…なんか違うな』

ーー『んー、イマイチ』

ーー『Aっぽくねぇ』

ーー『お前似合わねぇな(笑)』

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以下、そんな感じの、まるで褒める事を知らないのかという言葉が彼の口から次々と私に放たれた。

もう限界で、渡された中の一着を着て試着室のカーテンを開けた。

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「翔くん…、もぉ疲れ…」

翔「決まった」

試着室の外の椅子に股を開いて太腿に両腕を乗せて座っていた翔くんが、突然立ち上がった。

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「へ…、」

翔くんが店員さんを呼んで

" これにします "

と言ってレジへと向かっていった。