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101.いつもの感じ ページ29
「わっ…、っちょ、急に止まんないでよ！」
怒ってる私なんか気にせず、いつもの少し不機嫌そうな顔を私に向ける。
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翔「どっか行きたいとこある？」
「え…、どこ行くか決めてないの？」
こんなんだけど、基本几帳面で計画は絶対立てる翔くんなのに。
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翔「俺は別に行きたいとこねぇから」
「…じゃあそのまま家に帰ったらいいじゃん」
そう言ったら翔くんが凄い形相で睨んできた。
っ…怖い怖い…！
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翔「どこ行きてぇか聞いてんだよ」
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な、なんでそんなにキレてんのさ…
「…じゃあ、前の公園…」
翔「…もっとなんかあんだろ」
「っ、じゃあ私に聞かないでよ！」
翔くんに向かって怒鳴ったら、そんな私を無視して
１人で私の先をまた歩き出した。
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「っ、ちょっと！どこ行くの？！」
翔「……」
「ねぇっ！どこ行くの？！」
翔くんに追いついて、後ろからひょこっと顔を出して翔くんの表情を覗うと…
私をジロッと、いつもの感じで睨まれる。
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そして
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翔「お前ちょっと黙っとけ」
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と、これまたいつもの感じであしらわれた。
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作者名：な り き | 作成日時：2017年8月18日 17時
