３）好きって言って -O.S- (ページ22)

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94.近づく為の努力ページ22

奈々「はっ？！誘わなかったの！？！」

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只今、奈々に絶賛説教されてる最中です…(汗)

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「…すいません。私が不甲斐ないせいで…」

奈々「いや…私はAが大野さんと今の関係のままでイイって言うなら別にいいんだけどね」

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奈々「…今のままでイイんならね？」

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私だって…、今のままで良いと思ってる訳じゃない…。

ほんとは大野さんの特別な存在になりたい。
志歩さんみたいな……。

でも、大人の女の人に勝ち目なんて無いに等しいし…。

ましてや大野さん相手じゃ…
完全に私は恋愛対象外。

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そんな事を考えて、黙っている私を見て
奈々が呆れたようにため息を付いた。

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奈々「…Aさ、大野先生に近づく為に少しでも努力した事ある？」

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……、努力…。

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奈々「そんな努力もしないで、弱音ばっかり吐くのは逃げてるだけだよ」

「……」

奈々「もっと女に見られる努力しなよ。アンタのほうが彼女より絶対的にチャンスは多いんだからさ！一回振られただけで何遠慮してんのよ。向こうに気持ちは知られてるんだから逆にガンガン押しまくったらいいじゃん」

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『ボロボロになるまで諦めんな！』

そう言いながら奈々の掌が私の両頬を挟んで
グニグニと揉みだす。

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私の背中を押してくれた奈々の言葉と笑顔が
凄く強くてカッコ良くて、眩しかった。