２）好きって言って -O.S- (ページ25)

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57.やんちゃ坊主の優しさページ25

手を繋いだまま連れて来られたのは、あのオレンジジュースが売ってる自販機のある公園。

「…、なんで公園…」

翔「オレンジジュース奢ってやるから黙って付き合え」

…いや。オレンジジュースて。
ワタシャ子供かいっ。

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突っ込みながらもベンチに座らされたら、翔くんが繋いでた手を離して自販機に向かって歩いていった。

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「……、懐かしいなぁ…」

昔、翔くんとよくこの公園で遊んでたなぁ…。
まだ私のほうが大きくて、鬼ごっことかしても
私のほうが足速かったんだよね(笑)

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１回５人くらいの友達と一緒にかくれんぼした時があって。私は隠れたまんまで、皆が私のこと忘れて他の場所で遊ぼって事になって気付いたら皆がいなくて１人で泣いてたら、後ろから肩をポンポンって叩かれて…。そしたら翔くんがいて。

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ーー翔『お前何やってんだよ…。もう皆行っちゃったぞ』

って翔くんだけが私の事覚えてて迎えに来てくれたんだっけ。

それで翔くんが来てくれたから余計泣いてたら
しょーがねぇなぁって言って私の腕を引っ張って立ち上がって。

ーー翔『もう戻んのめんどくせーから俺らだけで遊ぼーぜ』

…って。

私が皆のところに戻りづらいって思って気を使ってくれたのかなって今ならそう思う。

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やんちゃな笑顔とは真逆の優しさに私は惹かれたんだろうな…。