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64.再会 ページ32
智「……大丈夫…？」
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その週の休日。
とある飲食店の個室に大野さんとあの人が来るのを待っていた。
智「あっ、…こんにちは」
俯いてた顔を上げると、開いた襖の外にお母さんが立っていた。
鞄を両手で前に持って、ペコッとお辞儀をして
靴を脱いで座敷に上がった。
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母「…、すいません。予定合わせて頂いて…」
大野さんに深々とお辞儀をする、…お母さん。
智「いえ、大丈夫ですよ。お顔を上げてください」
ゆっくりとお母さんが顔を上げた。
私はお母さんが見れなくてずっと俯いていたら
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母「……A」
お母さんの私の名前を呼ぶ声が私の耳を刺激する。
チラッ…とお母さんを見上げると
優しく…でも、気不味そうな苦笑いで私に微笑んだ。
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「っ…」
私はなんだか泣きそうになって、バッと目を逸らしてまた黙って俯いた。
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作者名：な り き | 作成日時：2017年8月7日 14時
