１）好きって言って -O.S- (ページ14)

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14.愛ちゃんページ14

Aちゃんには凄く我慢させてしまってると思う。

俺がAちゃんの保護者になった以上、

Aちゃんには幸せに安心して暮らしてほしい。

…けど。

今の俺では幸せに安心して暮らしていける環境にしてあげれない。

でも、これだけは言える。

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俺みたいな思いは絶対させない。

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速水「おー！大野、速かったな！急に呼び出してゴメンな」

学童に着いて、職員室に入ると同い年の速水航生がコーヒー片手に近付いてきた。

智「いや、いいけど。急に呼び出されたから何かあったのかと思って」

速水「おうよ。呼び出した理由なんだけどよ…、愛ちゃんの事なんだけどさ」

愛ちゃんは学童に通ってる少し内気な小学６年生の女の子。

速水「愛ちゃん最近学校無い日も学童来るようになってよ。どうしたかって聞いても何にも答えねーし。愛ちゃん、大野には気許してる感じだから…客室に愛ちゃんいるから話聞いてやってくんねぇかな」

学童に来る子はだいたいが親御さんが夜まで仕事でいないから預かってほしいってことで来る子がほとんどだ。

愛ちゃんもそのうちの１人。

学校の無い日に学童に来る子なんていないし、来るとしても親子で来る場合しかない。

それを１人で来て、しかも何も話さないってのは
何かあったとしか思えない。

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智「うん。わかった。聞いてみるわ」