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『おれが側におらんと、Aはなんもできひんもんな…1人でもブランコ乗れんし。』
『そんなことない!頑張ったらAやって1人でできるもん!』
『ほんまに…?』
『……。』
『クスッ。Aのうそつき笑』
『うそつきやないもん!
それに…のんちゃんが頑張っても…頑張らんでも、
のんちゃんはAとずっと一緒におってくれるやん!』
そしたらのんちゃんがあたしの手を握っていた手にギュッと力を込め、
『…うん。』と言って優しく微笑んでくれた。
笑って大きな目を細めている…のんちゃん。
そう。ここまでは…よかったんや。
やのに…何を思っちゃったんやろうな?
次の瞬間、あたしはいきなりのんちゃんに
プロポーズをしたんや_________
『あんな、のんちゃん…』
『ん?どないしたん?』
『A…のんちゃんのお嫁さんになるー!』
子供の頃やったとはいえ…
なんで急にあんなことを…言うてしまったんやろう…
それからも、のんちゃんのお嫁さんになれるように
何回も神様にお願いをしたんやっけ…
はっきり言うて "お 嫁 さ ん " という言葉の意味やって
あの頃はよく分かってへんかったと思うのに…
今を思い返してみても恥ずかしくて顔から火がぶぉーって出てきそうやわ笑
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作者名:ち ぇ る | 作成日時:2017年1月27日 18時