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☆ ページ15
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『のんちゃん…』
すっげえ懐かしい響きやな…と思っとったら…
「あたしのこと、覚えてへん？Aやで！永田A」
１人の女子生徒が訴えるような目をして
必死に自分の名前を言うた
その瞬間…『のんちゃん』と俺のことを呼ぶ
生徒と俺の視線が絡まる
一体誰や…？コイツ…
でも、すぐに…どこかで見たことあるような気した
________とても大きな丸い瞳
それに"A"って、聞いたことあんねん
A…A…A？
永田A…って
________あっ！
ちょっと首を傾げ、俺の目を真っ直ぐに見つめる…この丸い瞳。
全く変わってへんやん。
つーか、そのまんまやん笑
俺の記憶ん中では５歳で成長が止まってた
あのAが高校１年生になっとった…
「もうしかして、２人って知り合いなん？」
「違いますよ。初めて会いました…」
藤山先生がAと俺を交互に見るから
俺の口はヤバイと判断して嘘をついとった
このヤバイ…の意味は２つあんねん
１つは単に２人が知り合いっちゅうことは
他の生徒の手前…あんまええこととは思わんかったからや
そりゃ、そうやろ？
ただでさえ、女はすぐに"特別扱いしてや！"とか言うて嫉妬するしな…
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作者名：ち ぇ る | 作成日時：2017年1月27日 18時
