地雷系女子しか勝たん！

地雷系女子と陣 ページ10

『……そうだ。友達になってください。』


「ﾁｯ………ふざけてんのか？」



『残念、大マジです。天性のぼっちなんですけど武勇伝聞きます？？3年間通ってた習い事で友達が一人も出来なかった話とか友達と思ってた子に名前覚えられてなかった話とか………。』



多分私今めっちゃ真顔だと思う。ベレッタは相変わらずこんにちはしてるしジン(仮)はこっちめちゃくちゃ睨んでるし私は黒歴史を暴露してるし、なんなんだろうこの状況。




「…………はぁ。オマエを警戒してる時間が勿体ねぇ。」



『まって泣いた。病んだが〜〜〜？？もう無理リスキャする！！！』



ベレッタを降ろしてくれたかと思ったら馬鹿にされた。豆腐メンタルが崩れ落ちたよ兄貴……。

リスキャ(通称リストキャット)をするためにマジックペンを持って迫ると頭をはたかれた。




『……………で、私の友達第一号にはなってもらえるんですかね？』



「………好きにしろ。ただし退屈だと思ったら殺すからな。」



『ナニソレ鬼かよ！！悪魔！！！！』



「うるせぇ」



ジタバタするとまた頭をはたかれた。これもうキレていいよな？って思ったけどベレッタちゃん怖いからやめた。



『取り敢えずご飯食べます？ラ王しか無いけど。』



「………食べる。」



『あと名前教えてください。私は小埜寺 姫乃です。貴方は？』



「……陣。黒澤 陣だ。」



『ジンニキね。把握。』



名前を確認して思わずにっこりしてしまった。

ジンニキ〜！！本名教えてくれるの可愛いねぇ！！！

私の中に眠っている母性をやられた。


萌え死にそうで足元ふらついてるけどなんとか台所までたどり着き、ラーメンの準備を始めた。

ちなみにジンニキはリビングまで着いてきたかと思ったらソファに座ってめちゃくちゃ寛いでる。

あれ、ここはジンニキの家だった…？ってレベルで寛いでる。

時々こっちをチラッと見たかと思えば、私がガン見してるのに気付いてすっごい嫌そうな顔しながら顔そらすんだよね。

嫌そうな顔も可愛い。



『………そのタートルネック(？)と首の隙間にお布施突っ込んでいいですか？』


「殺すぞ。」


『ひぇっ………』



なんだか今日会ったばっかりとは思えないような会話をしている気がする。

いやでもあのトーンはガチだな……しにたいとか言ってるけどまだしにたくは無いんだわ……(？)

一瞬ぞわっとしたけど、大人しく私はラーメン作りを再開した。

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