地雷系少女と黒ずくめ ページ8
目が覚めて真っ先に目に入ったのは、カピカピになった布団。
昨日のせいで血塗れになってしまっている。
『あ”〜〜〜…やっちゃった………。』
頭をガシガシと掻き、洗面台まで足を運ぶ。
鏡に写った自分は相変わらず可愛いが、残念なことに腕が傷だらけだ。
『…シャワー浴びよ。』
ぬるま湯を浴びながら毎度の如く反省会をする。
あぁ、昨日は感情的になりすぎたなとか、苛々して盗聴器壊しちゃったけど大丈夫かなとか。
毎日夜は病むし、朝起きると昨日の憂鬱な気分はなんだったんだってなる。
それの繰り返し。だがそれが意外とキツかったりする。
まぁ自分の感情の起伏についていけないなんていつものことだ。もう慣れた。
腕にこびりついた血が取れたのを確認して、シャワーの栓を閉めた。
ぽとりぽとりと髪から滴り落ちる水滴をタオルで拭き取り、下着をつける。
『う〜ん…今日は探検行こうかな〜。』
ソファに座ってテレビをつける。相変わらず殺人や強盗のニュースばかりで思わず苦笑してしまった。
『そういえば今の時間軸、いつなんだろ。』
アニメをあまり見ていなかったせいで、時間軸の把握がいまいちできてないのだ。劇場版は毎回欠かさず見ていたけど、あれじゃざっくりとしか分からない。
『純黒前だと良いなぁ………。』
私の推しはキュラソーだ。初めてビジュを確認した時キャラデザを考えた人間に札束を投げつけたくなったのを覚えている。
うだうだと取り留めのない事を考えながら黒いパーカーとスキニーを履き、動きやすいようスニーカーを履いた。
『今日は路地裏探検しよう。逃げ道的な感じで使えるかもしれん。』
私はパルクールを嗜んでいたため、いろんなところを走ったり飛んだりするのが大好きだ。
そして何より、先日目をつけられてしまった名探偵から逃げるのに役立つ。
決心した私は重い足を動かし、外へ出た。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
誰か助けてくれ。まじで。
目の前には血の池と銀髪の男。腹部を撃たれたようで、苦しげに呻いている。
『(え…ジン、だよな??助けた方がいい?これ……)』
隠れながらタジタジしていると、呻き声が止まった。どうやら気絶してしまったらしい。
ごちゃごちゃと考えているうちに出血多量で死なれても困るので、腹を括って私は彼を家まで引っ張っていった。
478人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「名探偵コナン」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
りん - 続き気になりすぎて夜しか寝れません!!!更新待ってます! (2022年6月23日 13時) (レス) @page12 id: 5a52c0f3ec (このIDを非表示/違反報告)
はく(プロフ) - 地雷女子ちゃんだぁー!かわいいっᐡ•͈ ·̭ •͈ᐡコナンくんだけじゃなくみんな疑ってるんか、、やめてけろ、、かわよいかわよい地雷女子ちゃんだぞ? (2021年11月14日 4時) (レス) @page12 id: 480d828c8e (このIDを非表示/違反報告)
しろね(プロフ) - 地雷系女子しか勝たん〜!この作品すきです!ありがとうございます(*ˊ˘ˋ*) (2021年10月24日 19時) (レス) id: b4e6159a2b (このIDを非表示/違反報告)
青折り紙 - コールボーイ!!!!!!!!ワシの好きな曲!!!!!!最高!!らびゅ! (2021年9月26日 8時) (レス) @page7 id: 157c6e138f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:たま | 作成日時:2021年9月18日 23時