ねぇ、その女 誰ですか。 ページ5
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お店を出て、何も目的も無い私は通りをふらふらとする。
久しぶりに外に出たし、服でも買おうかな。
この通りは若者ファッションもたくさんだけど、大人びたスタイルのお店だってたくさんある。
ああ、最近の若者ファッションはすごいな……とか、なんで服に漢字いっぱい書いてあるんだろう…とか考えながらショーウィンドウを眺めながら歩くと、良いお店を見つけた。
さっきのお店と似たような雰囲気で、でも入りやすい。
色味も全体的に彩度を落としていて、明るすぎず暗すぎずな暖色の照明もとってもお洒落だ。
普段外出しない私にとって、新たな発見だ。
そんな浮かれた気持ちでお店に入る。
いらっしゃいませ、と明るい店員さんの声。
店の客であろう、綺麗な女の人と、…
桜色のふわふわな髪を揺らす、男の人。
客であろうその二人はもちろんこちらを気にも留めず、仲が良さげに服を見ている。
後ろ姿でわかる。
きっと、いや、確実に男の人はなるせちゃんで。
刹那、思考が止まって目の前が真っ白になった。
はっ、と意識が戻った時には、弾け飛ぶように店から出ていた。
そんな、なるせちゃんに限って浮気なんてありえない、今までずっと仲良くやってきたんでしょ、大丈夫、大丈夫。
そう自分に言い聞かせるも、やっぱり涙は溢れてきてしまって。
私の、どこがダメだったのかな。
私の、何が不満だったのかな。
よく考えれば、いっぱいある。
可愛くないし、スタイルもよくない。
だからといって特別気が利いたりする訳でもないし、取り柄もない。
人が多い大通りを抜けて、人が少ない所を早足で歩いていく。
ヘンゼルとグレーテルがパンくずを落としたように、涙を道に落としながら。
駆け足、って訳でもない早歩きで、脇道を歩いていく。
初めてこんな所通るし、ちょっとだけ怖いけど、そんなことは気にならない。
頭に浮かぶのは、お店にいた美人さんと、…その隣で楽しそうに笑っていたなるせちゃんの後ろ姿だけで。
そんなことを考えはじめてしまうと止まらなくなるのも、私の悪い癖で。
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Ｎｏi - う、嘘だよね！Nprseちゃんが… (2020年6月11日 10時) (
レス) id: b0d47f7052 (このIDを非表示/違反報告)
Ｎｏi - う、嘘だよね！Nprseちゃんが… (2020年6月11日 10時) (レス) id: b0d47f7052 (このIDを非表示/違反報告)
雨 - nqrseちゃん…もしかして(´；ω；`)あぁぁあ考えたく無い(( (2019年5月2日 21時) (レス) id: cd5b3b3e38 (このIDを非表示/違反報告)
てぃな - 続きが気になります！更新頑張ってください！応援してます！ (2019年2月8日 9時) (レス) id: 18ebb3f32a (このIDを非表示/違反報告)
雫 - とても面白いかったです！続きが気になるので更新頑張ってください！ (2019年1月8日 16時) (レス) id: 52b2f1d4d3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：sen_re: | 作成日時：2018年11月18日 0時
