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白濁色のお湯に首まで浸かった。
「救ってあげる...か。」
あのときはもう、ノリみたいな感じで言っちゃったけど、本当にしてくれるのか今になって不安になった。
逆上せそう。もうあがろう。
風呂場に置いた、白いTシャツに短パンをはき終わった頃に、チャイム音が鳴った。今の時刻、22:00。こんな遅い時間に誰なのか、きっと優愛は寝ているだろうから、私は急いで玄関へ向かった
「何のよ...う....。」
「僕、今日からここに住む。」
玄関前に立っていたのは、雨に濡れ、笑っている相川さんだった。
「は?」
「え?だから、ここに住む。」
そういうと、濡れたまま入ってきた。これじゃ後片付けが大変だ。
「ちょっと待ってください。」
自分の肩にかけてあった新しいタオルを相川さんの頭にかけて、大きめのタオルを持ってくることにした。
「急に何ですか。」
「家出してきたから、住まわせてもらう。」
「バレたら、停学か最悪、退学かもですよ。」
「誰にもバレなきゃいいんだよ。ちなみに、あの時から、拒否権はないから。」
半ば強制的に住まわせることになった。バレないように、ということは私の部屋でひっそり生活しなければいけないということ。
かなりキツい。
でも、しょうがない。外は雨だし、こんな寒い中、何の用意も持ってない未成年を放り出すほど冷たい人間じゃない。
「とりあえず、部屋に行きましょう。」
優愛にバレないように、そっと階段を上がった。
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みかん(プロフ) - 急に失礼します!めっちゃ続き気になります!!楽しみに待ってます!! (2022年1月7日 1時) (レス) @page21 id: 3e49513536 (このIDを非表示/違反報告)
さーす(プロフ) - ちょこさん» すみません!!頑張ります、! (2019年9月7日 22時) (レス) id: 41e6bf832c (このIDを非表示/違反報告)
ちょこ - 終わってます!戻ってきてください!続き楽しみに待ってます! (2019年8月31日 19時) (レス) id: 1b1d47c664 (このIDを非表示/違反報告)
Iwntodidet - シリアス好き (2019年6月8日 20時) (レス) id: c9c05fe7f4 (このIDを非表示/違反報告)
さーす(プロフ) - やのさん» シリアスも甘いのも好きで..wありがとうございます!更新、頑張りたいと思います! (2019年4月16日 17時) (レス) id: 458cfdd516 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:サース | 作成日時:2019年3月26日 20時