恋と微炭酸ソーダ【歌い手】

炭酸ぬけて2日 ページ4

「またソーダ？」

癖のあるふわふわな髪。
深い深い青色の髪。
白い肌。

一ノ瀬彼方だ。

「うん。美味しいしねー。
コーラみたいに炭酸キツくないし。」

「うそ。コーラ位が丁度いいよ。」

そういって、コーラを買う。

最近はよく会う。お互い一人だから、一緒に行っている。でも、彼方は顔も良い方だし、友達は当たり前、彼女だって出来そうなのに。

「そーかなぁ？」

そう言いつつ、またソーダを口に含んだ。

「てか、進まない？」

あ、そーだね。とだけいって、私たちは歩き出した。一緒にいくって言っても話さない、いや、話すけど少しだけ。気まずすぎるのだ。

「あ、そーいえば席替えだったよね？」

「そーだねー。」

「やっと、園田さんと離れられる…。」

園田さんは性格が悪い。授業中はうんちくが煩いし、悪口をスゴく言ってくる。

苦手な部類だ。

「俺も、やっと恋夏と離れられる。」

「え。恋夏ちゃんのこと嫌いなの？
幼馴染みのくせに？」
　
恋夏ちゃんはいかにも、女の子です、って感じの子。髪はふわふわでキャラメル色で可愛い。
そして明るい。甘え上手で、笑顔が綺麗。

彼方はそんな恋夏ちゃんと幼馴染み。

私もあの子みたいに甘え上手だったら

私もあの子みたいに、笑えたら

好きになってくれたのかな。

「………」

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