炭酸ぬけて12日 ページ14
いつも通り、何も頭に入ってこない授業を受け、学校が終わった。
帰りの支度をしていたら、背中に衝撃を感じた。
「……った。」
後ろを睨む勢いで見ると、それは彼方だった。
いつもと変わらない優しい眼差しで安心して、目が緩んだ。
「なぁに?」
「帰ろ。」
返事をして、リュックを背負った。クラスの至るところから鋭い視線がくる。そりゃそうだろう。人を傷付けたヤツがのうのうと、クラスの人気者と行動しているんだから。
でもね、気にしてないの。
私の全ては真冬。真冬に突き放された今、もう怖いものなんてないから、いっくらでも威嚇していいから。
バカらしくなった。
いくら見返りが欲しかったとはいえ、傷付かないようにっていう気持ちもあった。
なのに、私は責められて突き放された。
もう振り向いてくれないことが分かった。
息をするほど苦しくなるような
生きることすら虚しくなるような
何年でも覚えたての気持ち。
そんな炭酸は今日で塞いだ。
否、塞がれた。
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藍花(プロフ) - こんな旨を締め付けられるほど感情が揺さぶられる小説は多分初めてであったと思いますっ!!切なすぎっ!涙腺かたい私でもこれは泣くよっ(泣き)最高の小説ですね! (2022年9月26日 20時) (レス) @page13 id: 0ca6d56674 (このIDを非表示/違反報告)
さーす(プロフ) - 嬉しいお言葉ありがとうございます!励みになります! (2019年3月31日 22時) (レス) id: 458cfdd516 (このIDを非表示/違反報告)
starlight - この作品伸びないかなぁ、。表現力も高いし。この作品好きです! (2019年3月28日 23時) (レス) id: 7d8f4de5df (このIDを非表示/違反報告)
さーす(プロフ) - ありがとうございました!グダグダかな?と思っていたのですが、自信が少しつきました!励みになります! (2019年3月17日 23時) (レス) id: 458cfdd516 (このIDを非表示/違反報告)
リート(プロフ) - すごく良かったです!個人的に学園ものが好きなので、ソーダみたいな微炭酸が一つ一つ表現されてて……!語彙力がないのできちんとした感想が書けませんが頑張ってください! (2019年3月17日 16時) (レス) id: 0a8d7846e5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:サース | 作成日時:2018年10月25日 20時