12. ページ14
.
ピンポーン
『私出る?』
「いいよ俺が出るよ。ちょっと待っとって。」
なんか、今来た人が誰だか予想できてしまった。
どうせ、あの人。
どんな顔をすればいいんだろう。
志麻くんが玄関に向かった十秒ほど後に、私も玄関へ続く廊下を歩いていく。
『…やっぱり。』
玄関に立って志麻くんと話していたのはセンラくん。
「みあ…みあ、本当にごめんなさい。
周りの事が全然見えてなかった。みあのことも。
でもな、これだけは信じて欲しい。俺、みあの事はほんまに大好きやから。世界で一番。」
『そんな、かしこまられる程怒ってないよ。だから私の方見て?』
俯いていたセンラくんに声を掛ける。
「…!?」
センラくんが私に視線を合わせた瞬間に、重ねるだけのキスをした。
『ふふ、私もセンラくんが好きだよ。世界一。愛してる。』
「みあ.....」
「聞いた?二人とも」
今までずっと隅に居た志麻くんがしゃべりだした。
『ふたり…?』
志麻くんのいる方を振り返って向くと、そこには携帯を片手に何やら話しかけている志麻くん。
「聞こえたよ。」
「もう耳塞ぎたくなるぐらいにデレデレやな」
志麻くんの携帯から誰か2人の声が流れる。
この声は…うらたさんとさかたん。
「はははwwうらさかは見えてないと思うけど俺の目の前でキスしてたで??」
「わあ..まーしぃ生きてる?」
「なんとか.....」
なんでうらさか?二人は何も知らないはず。
「みあが俺んとこ来た時に俺からうらたさんと坂田にセンラに何か言ってもらうように頼んでおいたんだよ。」
志麻くんが私の心を読み解いたかのように私の疑問に答えてくれる。
なるほど。そこまでしてもらっていたのか。私たち2人の問題にうらしまさかの3人を巻き込んでしまってすごく申し訳ない気持ちになる。
「ほんまにありがとう。三人共。」
「まぁ一件落着やな!!みあちゃん今後もこんなことあったらセンラの事ぶん殴ってええんやで!!」
「うんうん。みあちゃんはセンラマン甘やかしすぎだよ。」
『そうですか?』
「センラは一生反省!!!!」
「はい…ごめんなさいっ!!!」
『あははっwいいよ。これからもよろしくお願いしますってとこです。』
「そゆとこだよみあ。甘やかし。」
『うううういいよもう!!』
.
429人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「歌い手」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
一ノ瀬るあ - じゃあ、センラーは、ケープちゃんにな、れ、ば、わかりますよね?センラーがバタバタと倒れていきますw (2020年5月20日 12時) (レス) id: 36c056d990 (このIDを非表示/違反報告)
一ノ瀬るあ - 零雨_れうさん» 私、ちょっとでもみたらコメする派なんでwおー!私のコメですかぁぁ!ありがとうございますー!思ってることが同じなんてぇぇ!頑張ってくだせぇ!以心伝心だぁぁぁ!ジャック好きなんですか!お友達だぁぁぁ!ありがとうございますー! (2020年5月20日 12時) (レス) id: 36c056d990 (このIDを非表示/違反報告)
零雨_れう(プロフ) - るあさん» コメントありがとうございます!お祝いのお言葉ありがとうございます〜泣 そうですそうです!るあさんのコメントです! あまりにも思ってることが同じだったので…(笑) ありがとうございます、頑張ります! 私もジャック好きです(笑) めちゃめちゃ好みに刺さってて… (2020年5月20日 11時) (レス) id: 40ebe1cc5f (このIDを非表示/違反報告)
零雨_れう(プロフ) - よにんさん» コメントありがとうございます! お祝いのお言葉ありがとうございます(´;ω;`) (2020年5月20日 11時) (レス) id: 40ebe1cc5f (このIDを非表示/違反報告)
るあ - 完結おめです!センラさんつめてぇー!って、私のコメでしょーか?だったら、なんかありがとうございます!頑張ってください!ちなみに私、ジャックと、ビンタ好きですw (2020年5月19日 23時) (レス) id: 2bc65e4c4a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:零雨_れう | 作成日時:2020年5月15日 19時