23本目 ページ25
乱歩side
「よーし、これからの説明するぞ!
夜叉白雪で無き扉を非物質化で
通り抜け、細雪で隠す」
確か扉の近くには監視カメラとか
あるんだったよね。
「分かりました!」
多分、こうすれば
Aは異能を使って出てくる筈なんだ
僕の推理が正しければね
ーーーーーーーーーーーー
NOside
泉鏡花たちの努力が功を奏し、
Aは異能で脱出し
救出は無事成功。
と、皆思っていただろう。
「やぁ、私からAちゃん
を奪った気分はどうかね?」
悪魔を具現化したような、
低い声が響いた
「「「森 鴎外…」」」
探偵社のメンバーも、
森鴎外についてきた構成員も、
つい先程合流した中原中也も、
その場に居合わせた全員が怖気付く程、
殺気を放っていた。
「首領の扱い方が悪いのでしょう
これが正しい結末なのでは?」
少し震えた声で、
中原中也は森鴎外に口出した
「君は分かってくれると思ってたけれどね、
利用出来るものは何でも利用するんだよ
そうでもしないと
ポートマフィアは治められない」
組織の為には娘までも捧げると言う。
こればかりは中原も賛同出来ない
驚く周りを無視して続ける
「何時まで経っても私の言う事を
聞かないから、諦めて異能の事を
知らないフリして太宰くんに
育ててもらったのに。
結局変わってないじゃないか」
「異能…?」
「へぇ、異能がある事やっぱり知ってたんだ。そりゃそうか、親だもんね……
でも君、本当の異能を知らないんじゃない?」
「莫迦にしているのかい?
私は彼女の父親だよ」
すると突然、誰もがしゃがみこまないと
耐えられないような重力の圧が
襲ってきた。
平然としているのは
重力使い、中原 中也と
寝ていた筈の森 Aのみ。
「全然変わってないって?
何言ってるの。」
森鴎外と太宰治だけが知っている
光のない薄紫色の瞳で呟いた。
「君…知らない…でしょ?
此処に居る時点で皆負け…なんだよ」
重力に耐えきれず呻きながら
言葉を発する江戸川乱歩
「そう、私の異能は自分の
姿・存在消すものではありません」
え、と言葉を漏らす芥川たち
「知らなかったでしょ?此処、
異能空間なんですよ。
全て私の言う通りになる異能空間」
彼女が4年前と違う点、それは
完全に恨みを持った人間になっている処だ
恨みは人の武器となり
時にやる気を与え、時に人格を壊すのである。
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ゆーき(プロフ) - えらこきゅうのはちゅうるいさん» コメントありがとうございますッッッ!!ちゃんと夢主ちゃんと性格が伝わっているみたいで嬉しいです!更新頑張りますね!! (2019年7月10日 14時) (レス) id: eb7d608cbb (このIDを非表示/違反報告)
えらこきゅうのはちゅうるい - わあああああ!!ナニコレ凄い好きです!!ダザァさんとちゅやさんとの関係性も好きだし、なにより、夢主ちゃんの性格がピュアだけど裏がある(?)みたいな感じで大好きです!!更新頑張ってください!! (2019年7月8日 21時) (レス) id: 651ad92b57 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆーき | 作者ホームページ:
作成日時:2019年6月28日 22時