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21本目 ページ23

NOside


ある日男の子は見てしまったのだ

"森さん"が手を下している決定的な瞬間を。


「なんでまた逃げたんだい?
ねぇ、何処に隠れてたのかい」

普段の彼とはまるで別人の
その姿は怒りで満ちていて、


そして腕を振り上げる


「やめてあげなよ」


怒鳴られても殴られても
無表情で動かない女の子


本当に人形みたいだ

「嗚呼、太宰くん。居たんだね」

振り向いた"森さん"の顔には
血飛沫がついていて、

この行為が前から続いてたことを
端的に表していた


「なんでそんなことするの?」

他人に興味がない男の子ですら
聞いてしまうほど謎である

「この子は勝手に逃げてしまうのだよ
幾ら縛っても、閉じ込めても
気付いたら居ないことがある。




そして何処にいるのかも分からず
気付いたらまた戻っているんだ」

そんな事で殴るなら、
まず原因を調べるべきだろう


ただ、此処はマフィアである

故に殴ることが正当化されるのだ

「ふーん、でも殴ってばっかりだと
森さん嫌われちゃうよ?」

恐らく女の子に嫌われても
"森さん"は痛くも痒くもないのだろう





何故なら彼女は12歳を超えているからだ

見た目からして分かりにくいが。


そんな男の子の思考を
読んだかのようにニヤリと笑う

「嫌われないさ、だってこの子は









私の実の娘だよ?」

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ゆーき(プロフ) - えらこきゅうのはちゅうるいさん» コメントありがとうございますッッッ!!ちゃんと夢主ちゃんと性格が伝わっているみたいで嬉しいです!更新頑張りますね!! (2019年7月10日 14時) (レス) id: eb7d608cbb (このIDを非表示/違反報告)
えらこきゅうのはちゅうるい - わあああああ!!ナニコレ凄い好きです!!ダザァさんとちゅやさんとの関係性も好きだし、なにより、夢主ちゃんの性格がピュアだけど裏がある(?)みたいな感じで大好きです!!更新頑張ってください!! (2019年7月8日 21時) (レス) id: 651ad92b57 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ゆーき | 作者ホームページ:   
作成日時:2019年6月28日 22時

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