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1本目 ページ3

中也side

とある平日の昼間。



俺は飲み終えたペットボトルを
捨てる為にゴミ箱を探している。

否、流石にな。
ポートマフィア幹部だからといってポイ捨てして良い理由にはならねェならな?


多分この姿を立原あたりが見たら笑うんだろうなァ…


とか思いつつゴミ箱を探す。

っていうかゴミ箱少なすぎだろ!
ヨコハマは人が多いのになァ


…ん?

「は…?」

思わず声が出ちまった。


だって、仕方ねェだろ?
不透明な袋にいっぱい何かをいれて運ぶ女性が居たんだからな。


多分俺は既に闇に染まりきってる
のかもしれない。



そう思いつつ、女性に話しかけた


「手前…何してるんだ?」

そう言って顔を見た。


それはそれは美しく、
黒髪に茶色の目をした女性だった


えっ、割と可愛くねェか…?
否、割とってレベルじゃねェわ
可愛い。


女性はポカーンとしたあと
ハキハキと答えた。

『何…ですか?
えーっと、ゴミ拾いです!』

袋から少しペットボトルがはみ出して見えた。


ま、こんな明るい女性が
こんな昼間に危ねェもの運んでる訳が無いか。

これが、闇と光の違いか…

何故か少しでもこの女性のことが知りたくて、幾つか質問してみた。

「手前、歳は?」

『18歳です!』


「学生かァ?」

『えっ、違いますよぉ…』


「じゃあ仕事は?」

『もーすぐ就職先探さないとなぁ…って思ってます!』


「何でゴミ拾いしてるんだ?」

『だって、少しでも綺麗な街に住みたいじゃないですか〜』



こんな善意で溢れてる人間
見たことねェな…


闇の中で生きているはずなのに、
少し興味を持っちまったんだ。


「連絡先、渡しとくぜ」

関わりたい、って何故か思った。

『連絡先…ですか?』


あっ、やっぱ見知らぬ男性からの突然の連絡先って怖ぇよな。

俺も怖ぇよ、よく居る
連絡先だけ渡してくるナンパ女。

そもそもナンパされるのかって?
それがなァ、されるんだよな〜

歳下らしい女に、
可愛い男の子だねぇー!って。

彼奴ら絶対俺の仕事場みたら
驚くぜ!…まぁ、それは置いといて


「嗚呼、困ったことあれば気軽に相談してくれ。
っつーか、手前の事が知りたい」


…こんな恥ずかしい言葉言ったの初めてだぜ。

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ゆーき(プロフ) - えらこきゅうのはちゅうるいさん» コメントありがとうございますッッッ!!ちゃんと夢主ちゃんと性格が伝わっているみたいで嬉しいです!更新頑張りますね!! (2019年7月10日 14時) (レス) id: eb7d608cbb (このIDを非表示/違反報告)
えらこきゅうのはちゅうるい - わあああああ!!ナニコレ凄い好きです!!ダザァさんとちゅやさんとの関係性も好きだし、なにより、夢主ちゃんの性格がピュアだけど裏がある(?)みたいな感じで大好きです!!更新頑張ってください!! (2019年7月8日 21時) (レス) id: 651ad92b57 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ゆーき | 作者ホームページ:   
作成日時:2019年6月28日 22時

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