そんなことどうでもいい【文豪ストレイドッグス】

18本目 ページ20

中也side

「やぁ、中也。兎に角、
時間が無いから入らせてもらうよ」


太宰の顔には何時もの飄々とした
笑顔が貼り付いてない。

それだけ緊急事態なのだろう


「なぁ、何があったんだ？」








「Aが、連れ去られた」


連れ去られた…？

「は？何処の誰だよ、ぶっ潰してやる。」

そう言うと太宰は大きく顔を歪めやがった

俺が潰せない程強い奴なのか？
…そんな奴ほぼ居ねェよな


「君がそんなこと出来る人だと思ってないよ」


( ﾟдﾟ)､ｹｯ
俺を嘗めてるのか？
一応ポートマフィアの幹部だぜ？


「だって相手は………………」






信じたくなかった。
何時、目をつけられてたんだ？


"相手は森さんだよ？"


「君には森さんに逆らう勇気があるのかい？」

組織か、1人の女か。




嗚呼、今朝の質問はそういう事か。

そして、今日の休みは…


「君を敵に回したくなくて
休暇にしたんだろうね。

組織に忠実な君を信じて」

そうだな。ポートマフィアは目的の為なら、
殺 してだって実現させてみせる


牢屋に閉じ込められなかっただけ
俺も信用されてるという事だ。


「Aちゃんを助けたいならば、
組織を捨てなければならないよ。

幾ら君が強くてもこればかりは両方は無理だ」


首領は、組織を取ると見込んでいるんだろう。



俺は、どうすれば良い？

19本目→←17本目

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す