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episode7 ページ8

ーーー


今日は…何曜日だっけなぁ


子供が欲しいという旦那の脳みその中は
子供はコウノトリさんが運んで来るというクソメルヘンなお花畑だった

どうしたら良いのだろうか…

看護師「院長ッ!!生きてますか?!」

大きな音を立てて部屋のドアが開く音が聞こえ
今自分は仕事中で、そして院長室にいるのだと
現実に引き戻された。

「あっ…」

院長室の椅子でくるくる回っていた
ぼんやりしすぎていたか
いつも、丁寧にノックをしてくれる看護師がプンプンしながら院長室へ入ってくる。

看護師「もぉ〜!
なんか最近おかしいですよ…何回もノックしたのに」


水槽の中のクラゲを見つめながら
髪の毛を指でクルクルと巻く私を見て
彼女は大きなため息をついた

看護師「呑み、行きますか」

「あ〜」

看護師「パンケーキ行きますか」

「あ〜」

看護師「私が診察しましょうかッ?!」

バンッと机を叩かれ我に帰った
上の空すぎるだろ…しっかりしろ、私!
みんなの院長は
感情に左右されない、寛大な人ってイメージを持たれているのだから!

「あぁ…いや、大丈夫。あ、呑み行こう」


本当になにも考えていなかった
私は立ち上がり椅子の背もたれにある白衣を
肩に羽織る。


看護師「恋でもしてるんですか?全く、けしからんですよ、あんなに男前で優しいご主人かいらっしゃるのに」

「恋はしてるよ。ずっとね、旦那には今でも恋をしてる」

ずっと好きだと胸を張って言える。


看護師「んまぁ、本当に院長ったらぁ〜!」

バシッと私の背中を叩く看護師

看護師「はい、診察室で患者様お待ちですよ」

渡されたカルテを受け取り
少し目を閉じて意識を集中させた

よし、切り替え完了。

看護師のお尻をチラッと見る

「今晩、呑みいける?」

看護師「行けますよ〜!やったぁ!」

この子は仕事終わりに予定があるときは
ナース服から透けるレベルで派手な下着を着けているけど
今日は地味だ。なにもないんだろう。寂しい奴め。

私はブロリーに電話をかけた
出るかしら、ていうか充電してるのかな
そもそも携帯持って行ってるかな

ブロリー「はーい」

「あっ、ブロリー。今日職場の人と飲みに行くね」

ブロリー「うん!楽しんで!」

「ありがとう。じゃあね〜」

私は電話を切ってスマホをポケットに入れた

よっしゃ〜!
仕事するかな。

とりあえず、今は患者様第一に考えよう


仕事を頑張れるのも
馬鹿みたいに家で笑えるのも
ブロリーのおかげだ。


いつもありがとう。

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あいあい(プロフ) - natsukiさん» はい!! (2019年7月28日 0時) (レス) id: c40f153f59 (このIDを非表示/違反報告)
natsuki(プロフ) - あいあいさん» ありがとうございます!頑張ります! (2019年7月27日 12時) (レス) id: c1a5fb60e2 (このIDを非表示/違反報告)
あいあい(プロフ) - 更新楽しみにしてますね! (2019年7月25日 23時) (レス) id: c40f153f59 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:natsuki | 作成日時:2019年7月9日 15時

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