【 n.p.l 】青藍の星屑に【 3 】 (ページ2)

今日:3 hit、昨日:0 hit、合計:6,637 hit

1 ページ2

いつも通りの会社に出社して、いつも通り仕事を終え、いつも通り退社する。
いつも通りじゃない所といえば、街の至る所を気が狂ったような人間が朝から暴れていた。
こんな状況なのにいつも通り仕事に行く社畜がいる所、日本らしさがあるな。
この先働いても、一体何があるんだ。

まだ地球滅亡を発表されて数日しか経っていないのに狂っている人間がたくさんいる。
この現状を前に地球が滅ぶ前に人類はいなくなるのでは？なんてない事を考え、
気をおかしくした人間を横目に私は夜の街を歩く。何日目かのこの雰囲気に嫌気がさして早く家に帰ろうとした。

突然、体に衝撃を受け視界が歪む。

思いっきり体が地面に打ち付けられ、一瞬頭が真っ白へ。
これもまた気をおかしくした人間の仕業なのだろうか。
なんで私がこんな目にあわなければならないの…。

「だ、大丈夫…？」

なんとか立ち上がろうとして、ふと上から声がかかった。
声のした上方を見れば、密かに想いを寄せていた高校の先輩――三谷先輩がいた。