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あれから数日、本村くんと話すことは無くなった。
廊下ですれ違っても、目すら合わない。
ただ、LINEの友達欄にはその時交換した覚えもない本村くんの名前が新しく増えていた。
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「あ、立花さんやん」
デジャブ感。
でもこの前と違うのは、その声が頭の下からでなく、上から聞こえてきたという事。
と、目が合っても直ぐにそらされなかったこと。
「えっと…」
双子の、片割れの、
「アツム…さん？」
「………そー。一瞬迷ったやろ」
一瞬の沈黙、感情の読めない顔で上から見下ろされて間違えたかなと焦ったけど、アツムさんであってたようだ。
よかった、ホッと胸を撫で下ろす。
「この間、見に来とったやろ。」
その言葉で、あの時目が合ったのもアツムの方であったのだろうなと思う。
コクリと頷くと「このあと暇？帰るだけやんな？」
と話を進められ、再びコクリと頷いた。
「そしたら一緒に帰ろ。」
と私の手を引き歩き出してしまった宮侑。
女子の視線が怖いわ。
「あの…」
校門から少し離れたあたり。
さすがに手を話して欲しいため手に視線をおくる。
「ああスマン、つい。だって立花さん逃げそうなんやもん。……あ」
意味深な、何を考えてるかわからない目で見つめられて、
「逃げないか。」って、怪しげに微笑まれた。
宮侑、怖い。
「立花さんの家ってどこらへんなん？」
私が何も返さないでいると、さっきまでとはまるで違う穏やかな雰囲気で聞かれた。
「学校から近いよ、徒歩10分」
「おーそりゃええな。家の前まで送るから道案内してや。」
「…ありがとう。でもなんで？私たち話したことすらなかったよね」
「えー、ないしょ」
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狼 - めっちゃ面白いです！頑張ってください！お願いします！ (2020年4月14日 14時) (
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作者名：橘 | 作成日時：2020年2月22日 15時
