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NO side








約束の時間はすぐに訪れ、
旅館で体を休めた三人は、山を登り始めた。

木や雑草が無造作に生えた道なき道を進んでいるわけではなかった。そこには誰かしらが通っている道があった。




五条は、乙骨とAの5歩前を歩いていく。




旅館を離れて、1時間ほど経った頃、突然石畳が現れた。苔の生えた石畳の階段を登ると、今にも壊れそうなの寺院があった。




五条「ここの山には昔山伏がいたらしい」

乙骨「そうなんですね…」

『…』


高い木々たちが太陽光を遮り、午前中にしては薄暗く、湿気た空気が漂う。五条は指で顎を掴んだ。



その違和感に、三人は既に気づいていた。



五条「…今は、山伏じゃなくて天狗みたいだけどね。」



その瞬間、乙骨の背後から何者かが現れた。奴は鈴懸を着て、大きな箱を背負っており、天狗のお面をつけていた。



乙骨「!」

乙骨は瞬時に刀を取り、それを受けた。
ギチンッと刀と金郷杖がぶつかり合う。



乙骨の援護に回ろうとした五条の後ろから、
ブブブブブブと、大量の羽音が鳴った。
襲いかかる大量の羽蟲。


五条「虫ケラもいるようだ。」


五条が手をかざせば、
大量の虫の形をした呪霊たちは
木っ端微塵に吹き飛んだ。

そして、その破裂した煙に乗じて、
蟲女が五条に襲いかかる。




『石壁____』

蟲女「!」
天狗「!」

Aが小声で術式を唱えると、
乙骨と山伏、五条と蟲女の間に、
突如地面から石壁が現れた。



天狗と蟲女は攻撃をやめて、距離を取った。
砂埃が落ち着くと五条が話し始めた。


五条「奇襲が好きだね、君たち」

蟲女「挨拶なんだけど ?」


蟲女、天狗ともに呪詛師だ。



天狗「…五条悟、乙骨憂太、貴様らは邪魔だ。
消え失せるか、消え失せられるか、好きな方を選べ。」

そういうと、五条は「えー迷っちゃうなー」と
わざとらしく声を上げた。



五条「じゃあ、“お前らを消す”で」


と、パンッと両手を鳴らす。

煽り散らかす五条に対して、感情をむき出しにする二人の呪力は凄まじく、ビリビリと肌を突き刺すような呪力が漏れていた。


乙骨「賛成です。」

煽る五条とそれを見つめるAの前に、乙骨は出た。

乙骨「先生とAさんで
先に山縣村に行ってください。
僕も後からすぐに合流するので。」

笑顔の乙骨を見た呪詛師2名は殺気立った。

信じているから、わかっているから→←現の幸せを願うもまたそれは夢



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弓月有無%(プロフ) - 初コメ失礼致します!オリジナルが多くある筈ですのに、凄く面白かったです。感涙しましたし本当に考えられていてすごかったです!!続編も続けて楽しませて頂きます!! (3月6日 18時) (レス) @page50 id: 1ab55170b6 (このIDを非表示/違反報告)
0000(プロフ) - 柚さん» はじめまして。お褒めの言葉をいただけて、とても嬉しいです。かなり不定期な更新となっていますが、これからも読んでいただけると幸いでございます。これからもよろしくおねがいします🙇‍♀️ (2022年4月14日 23時) (レス) id: 201e0a3aec (このIDを非表示/違反報告)
- はじめまして!とても作品が面白かったので、今までで1番読み入ってしまいました!出来れば小説としてお金を払って読みたいぐらいです笑お話の細かい所まで考えられていて本当に凄いと思います..!作品を作るのは大変だと思いますがこれからも楽しみにして応援してます (2022年4月13日 23時) (レス) @page47 id: 05cc864757 (このIDを非表示/違反報告)
0000(プロフ) - ゆゆさん» ご指摘していただいた上に、このお話へのお褒めの言葉とお気遣い、本当にありがとうございます🙇‍♀️!歌姫先生の年齢は完全に私のミスですので、修正いたします。大変失礼いたしました。 (2022年4月4日 0時) (レス) id: da97561712 (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆ - ↓作者様にお願いがあるのですが,下のコメントを見た後は「ゆゆ」と言う名前でコメントされている二つのコメントを消して欲しいです。このような神作にこんなコメントを残したくありませんので,よろしくお願いします! (2022年4月3日 22時) (レス) id: 05967b49de (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2022年2月14日 21時

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