愛に時間は関係ない ページ21
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蟲女「とりあえず、
そこのアンタに伝言しに来た。
危害は加えないわ。」
蟲女は私を指差す。
五条「奇襲してきたくせによく言えるなそんなこと」
蟲女「あれは奇襲じゃなくて、挨拶よ。
人類最強の男があの程度を奇襲だと捉えるのね」
五条「そうだな。
俺にとっちゃ蚊に刺されそうになった程度の奇襲だな。」
五条悟も煽りスキルが高い。
五条「手のひらで潰してやるよ、ほらこいよ」
と、煽りまくってるが、
正直どうでもいい。
『……で、伝言とは』
五条「Aさ、俺の出鼻挫かないでくれるかい?」
蟲女「2名からの伝言よ。」
五条の煽りも、話も無視する蟲女。
呪詛師でなければ気があいそうだ。
『じゃあ、私が嫌いそうなやつからの伝言を先に』
蟲女「そうね。
…まずは貴方が襲った顔に赤い痣があった呪霊からの伝言ね。」
しぶといな、あいつら。
蟲女「“僕が君を必ず殺すから待っててね♡”と。」
『…呆れる』
蟲女「ほんとよね、私もそう思う。」
確実に祓ったと思っていた。
やはり何か術式に理由があるんだろう。
蟲女「でも残念ながら、
もうそれは叶わないでしょうね。」
『…』
蟲女「ついさっき、
“あの方”がアオとアカどちらも始末した。
だからさっきの言葉は伝言というより、遺言。
……2度目も失敗するなんて、
ほんとうに役立たずだったわ〜あの二人。」
“あの方”
きっと私を捕えたときに
青痣が待っていた人と同一人物だろう。
もしくは、五条悟に化けていたあの男。
『…もう1つの伝言は?』
蟲女「
“A、迎えに来たよ。
時間がかかってごめんね。
昔も、今も、ずっと愛してる。
これから二人の世界を作ろう。”
」
脳内で再生されたのは、
あの人の優しい声だった。
『!!!!!』
脳内に蘇る、あの人の記憶。
「______っ、」
「___________!」
乙骨「…っさん!!!Aさん!!!!」
気づけば私はその場に立ち尽くしていた。
乙骨が私の両肩を持ち、必死に名前を呼んでいた。
『……女は…?』
五条「帰っていったよ。……女は逃げるのが上手いな。」
どれほど時間が過ぎたのかわからない。
あの言葉を聞いてから、心臓がバクバクしていて、
『…ぁ………』
今は、涙が止まらない。
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弓月有無%(プロフ) - 初コメ失礼致します!オリジナルが多くある筈ですのに、凄く面白かったです。感涙しましたし本当に考えられていてすごかったです!!続編も続けて楽しませて頂きます!! (3月6日 18時) (レス) @page50 id: 1ab55170b6 (このIDを非表示/違反報告)
0000(プロフ) - 柚さん» はじめまして。お褒めの言葉をいただけて、とても嬉しいです。かなり不定期な更新となっていますが、これからも読んでいただけると幸いでございます。これからもよろしくおねがいします🙇♀️ (2022年4月14日 23時) (レス) id: 201e0a3aec (このIDを非表示/違反報告)
柚 - はじめまして!とても作品が面白かったので、今までで1番読み入ってしまいました!出来れば小説としてお金を払って読みたいぐらいです笑お話の細かい所まで考えられていて本当に凄いと思います..!作品を作るのは大変だと思いますがこれからも楽しみにして応援してます (2022年4月13日 23時) (レス) @page47 id: 05cc864757 (このIDを非表示/違反報告)
0000(プロフ) - ゆゆさん» ご指摘していただいた上に、このお話へのお褒めの言葉とお気遣い、本当にありがとうございます🙇♀️!歌姫先生の年齢は完全に私のミスですので、修正いたします。大変失礼いたしました。 (2022年4月4日 0時) (レス) id: da97561712 (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆ - ↓作者様にお願いがあるのですが,下のコメントを見た後は「ゆゆ」と言う名前でコメントされている二つのコメントを消して欲しいです。このような神作にこんなコメントを残したくありませんので,よろしくお願いします! (2022年4月3日 22時) (レス) id: 05967b49de (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:。 | 作成日時:2022年2月14日 21時