恐怖は人を止めることができる ページ17
．
乙骨憂太
息を飲んでしまうほどの禍々しい呪力。
パンダ「…マジかよ……?!?!」
真希「?!!」
棘「…っ！」
ジリッ…ジリッと、
肌を突き刺すような呪力を感じたのは
初めてだった。
『…………』
五条「すごいな、やっぱり」
五条先生は何も感じてないのか、
平然ととAさんに近づく。
乙骨「…」
あれだけ僕はAさんを心配していたのに、
…僕は今、彼女に近づきたくない。
一歩でも近づけば、殺される気がする。
五条「…呪力ダダ漏れだよ。
怖いから、抑えてくれない？」
というと、Aさんは僕達にしっかりと焦点を合わせた。
『…』
すると、スーーッと肩に乗っていた重い空気がなくなっていった。
五条「…これ、全部一人で？」
『まぁ…』
「さっすが〜」と、五条先生は拍手しながらAさんに近づいた。
その途中で止まり、
五条「あ、一般人で怪我人がいるかもしれないから、
四人で中見てきてくれない？」
と、言われた。
普通ならなにかしたら返事をするだろうが、
僕達は何も言わずに都庁内に入ることにした。
いや返事ができなかったんだ。
真希「…おい、憂太」
出入り口で真希さんが酷く低い声で、僕を呼んだ。
真希「……誰だよ、アイツ」
乙骨「…え」
真希「お前知ってんだろ！！！！」
乙骨「？！？！」
グッと、胸ぐらを掴まれた。
パンダ「おい、落ち着けって真希！！」
棘「おかか！」
パンダくんと狗巻くんに引き剥がされる真希さん。
突然のことに僕は立ち尽くしてしまった。
パンダ「おい、…どうしたんだよ、急に」
棘「…」
真希「おかしいだろ、」
乙骨「…真希さん？」
パンダくんと狗巻くんに両腕を持たれている真希さんは、
項垂れるように喋り始めた。
真希「…私が呪具でいきなり攻撃しようと反射的に防御、
リカに攻撃されて呪われようと無事、
そして、一人だけ帳の中に入り、
たった一人であの量の呪霊を祓った。」
乙骨「…」
真希「………それにアイツの呪力見ただろ…？」
真希さんは、険しい顔をした。
真希「呪力量がある憂太を見慣れていても、
Aの意識がこっちに移った瞬間、
……たった一瞬だったのに地獄を浴びせられたみたいだった。
……今、私は生きた心地してねぇんだよ」
唇を噛み、手を震わせている真希さん。
生きた心地してないか……
言われてみれば確かに、僕も手が震えている。
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弓月有無％(プロフ) - 初コメ失礼致します！オリジナルが多くある筈ですのに、凄く面白かったです。感涙しましたし本当に考えられていてすごかったです！！続編も続けて楽しませて頂きます！！ (3月6日 18時) (
レス) @page50 id: 1ab55170b6 (このIDを非表示/違反報告)
0000(プロフ) - 柚さん» はじめまして。お褒めの言葉をいただけて、とても嬉しいです。かなり不定期な更新となっていますが、これからも読んでいただけると幸いでございます。これからもよろしくおねがいします🙇♀️ (2022年4月14日 23時) (レス) id: 201e0a3aec (このIDを非表示/違反報告)
柚 - はじめまして！とても作品が面白かったので、今までで1番読み入ってしまいました！出来れば小説としてお金を払って読みたいぐらいです笑お話の細かい所まで考えられていて本当に凄いと思います..！作品を作るのは大変だと思いますがこれからも楽しみにして応援してます (2022年4月13日 23時) (レス) @page47 id: 05cc864757 (このIDを非表示/違反報告)
0000(プロフ) - ゆゆさん» ご指摘していただいた上に、このお話へのお褒めの言葉とお気遣い、本当にありがとうございます🙇♀️！歌姫先生の年齢は完全に私のミスですので、修正いたします。大変失礼いたしました。 (2022年4月4日 0時) (レス) id: da97561712 (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆ - ↓作者様にお願いがあるのですが，下のコメントを見た後は「ゆゆ」と言う名前でコメントされている二つのコメントを消して欲しいです。このような神作にこんなコメントを残したくありませんので，よろしくお願いします！ (2022年4月3日 22時) (レス) id: 05967b49de (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：。 | 作成日時：2022年2月14日 21時
