歓迎される人は選びたい ページ12
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中に入る方法はあるだろうか。
無理矢理壊すのもアリだが、
ここで無茶なことすれば都庁を破壊しかねない。
帳を触るとプニプニしている。
…こんなクラゲみたいな帳、
かなり気持ち悪い呪詛師がいるんだろうな。
そう思ったときだった。
『?!?!』
ぐりゅぐりゅぐりゅ。
腕に帳から出てきた触手が巻き付いた。
乙骨「Aさん!!!」
中に引っ張られる。…すごい力だ。
『……私、歓迎されてるっぽい。』
真希「A、掴まれ!」
身体を持ってかれないように、みんなが止めてくれるけど
中に入ったほうがいいのではないかと思った。
『とりあえず、行ってくるよ。』
乙骨「一人は危ないよ」
『大丈夫。一応特級だから、私』
パンダ「…」
棘「…」
真希「関係ねぇ。
危ないことには違いない。
気をつけろよ、A」
真希は私を見送ってくれた。
私はそのままゼラチン質の帳の中に入った。
帳の中は、
スーツを着た男女で溢れかえっていた。
きっと都庁で働いていた人たちだろう。
まだパニックにはなってないけど、
何が起こってるのかわかっていない様子だった。
……呪詛師や呪霊は、ここには紛れてなさそう。
いるとしたら、上の方かもしれない。
私は、都庁の建物に向かって、歩いた。
『…』
すると、
入り口のところに、
私の大嫌いな奴らがいた。
赤痣「お久しぶり♡見ないうちに可愛くなったね♡」
青痣「…」
『…』
最悪だ。
『死んでなかったんだ…』
私がそう言うと赤痣は嬉しそうに話していた。
赤痣「んふふ心配してくれてたの〜?
僕たちは死んでないよ、
あのときはちょっとしたマジックだったからね!」
とは言ってるけど、
たぶんあれは本当に祓われかけてたんじゃないかな。偽五条に対するあの狼狽えぶりは、そう演技できるもんじゃないと思う。
怖がるというより、慄くかんじだった。
『で、次は都庁に何しに来たの?』
赤痣「君にまた会いに来た」
『?』
赤痣「さすがに高専入ったらちょっとやばい気がしたから、わざわざこーんな大きな帳下ろして君を呼んだの。」
『…』
赤痣「そうすれば五条悟もさすがに君を外に出すと思ったからね。しっかり来てくれて、すごく嬉しいよ。」
ペラペラペラ、ずっと喋る。
赤痣「僕達と来てくれる決心がついた?」
脈絡もなにもない質問。
本当に呆れる。
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弓月有無%(プロフ) - 初コメ失礼致します!オリジナルが多くある筈ですのに、凄く面白かったです。感涙しましたし本当に考えられていてすごかったです!!続編も続けて楽しませて頂きます!! (3月6日 18時) (レス) @page50 id: 1ab55170b6 (このIDを非表示/違反報告)
0000(プロフ) - 柚さん» はじめまして。お褒めの言葉をいただけて、とても嬉しいです。かなり不定期な更新となっていますが、これからも読んでいただけると幸いでございます。これからもよろしくおねがいします🙇♀️ (2022年4月14日 23時) (レス) id: 201e0a3aec (このIDを非表示/違反報告)
柚 - はじめまして!とても作品が面白かったので、今までで1番読み入ってしまいました!出来れば小説としてお金を払って読みたいぐらいです笑お話の細かい所まで考えられていて本当に凄いと思います..!作品を作るのは大変だと思いますがこれからも楽しみにして応援してます (2022年4月13日 23時) (レス) @page47 id: 05cc864757 (このIDを非表示/違反報告)
0000(プロフ) - ゆゆさん» ご指摘していただいた上に、このお話へのお褒めの言葉とお気遣い、本当にありがとうございます🙇♀️!歌姫先生の年齢は完全に私のミスですので、修正いたします。大変失礼いたしました。 (2022年4月4日 0時) (レス) id: da97561712 (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆ - ↓作者様にお願いがあるのですが,下のコメントを見た後は「ゆゆ」と言う名前でコメントされている二つのコメントを消して欲しいです。このような神作にこんなコメントを残したくありませんので,よろしくお願いします! (2022年4月3日 22時) (レス) id: 05967b49de (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:。 | 作成日時:2022年2月14日 21時