開戦の合図 ページ11
.
『!!!』
乙骨「!!」
談笑していると、
いきなり何かを感じた。
窓の外を見るが、
何も変わらない、
いつもの世界だった。
乙骨「…なんだろう………ちょっと嫌な感じがする」
乙骨も何か感じ取っているようだった。
でも、その何かがわからない。
ドタバタドタバタっ!!!!!
バンッ!!!!
「!!!!!」
廊下をすごい足音を立ててやってきたのは伊地知だった。
伊地知「ご、五条さんはどこに?」
乙骨「こ、ここにはいませんが、」
尋常じゃないほど、慌てている伊地知。
いつも慌てているが、今日の慌て方はちがう。
『…なにか、あったの……?』
そう聞くと、伊地知は、
伊地知「何者かが、…都庁に帳を下ろしました。」
と、言った。
『?!』
乙骨「?!?!」
伊地知「緊急事態ですので、五条さんを探していたのですが…」
伊地知がそう言っていると、
伊地知の背後から音も立てずに五条が出てきた。
五条「ここにいるけど、」
伊地知「ひぇっ、五条さん!!」
いつもより数億倍険しい顔した五条がこっちに歩いてきた。
五条「…憂太。
真希とパンダと棘と一緒に都庁に向かってくれ。
僕も事態を把握したらすぐに向かう。」
乙骨「…はい!」
と、走り出そうとした乙骨は一旦止まった。
乙骨「……Aさんは…?」
五条「…」
『……』
高専から出ることは条件を破ることになる。
今の私の行動の権限は全て五条が持っているんだ。
五条「Aも行け。」
『……いいの?』
五条「ただし全員を守る約束をしろ。」
と、言った。
十分すぎる言葉だった。
『……約束しなくても、守るよ。…死んでもね。』
私は乙骨と教室を出て、走った。
都庁へ向かうその道中、
どんよりとした灰色の雲が空を覆いはじめていた。
.
都庁。
真希「この帳…」
都庁に着き、真希がその帳に触れた。
ブヨンブヨンと波打って、弾かれる。
真希「…本当に帳かよ?」
まるでゼラチン質のような帳だった。
巨大なクラゲが都庁を覆っているようにしかみえない。
パンダ「オラオラオラオラッ!!!!」
パンダがいくら殴っても、
ボヨボヨボヨンと弾むだけ。
乙骨「全く動かないね、これ」
どうしようかと見上げる。
真希「あーどうすんだよこれ!」
棘「…おかか」
こうしてる間にも、中で人が殺されてるかもしれない。
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弓月有無%(プロフ) - 初コメ失礼致します!オリジナルが多くある筈ですのに、凄く面白かったです。感涙しましたし本当に考えられていてすごかったです!!続編も続けて楽しませて頂きます!! (3月6日 18時) (レス) @page50 id: 1ab55170b6 (このIDを非表示/違反報告)
0000(プロフ) - 柚さん» はじめまして。お褒めの言葉をいただけて、とても嬉しいです。かなり不定期な更新となっていますが、これからも読んでいただけると幸いでございます。これからもよろしくおねがいします🙇♀️ (2022年4月14日 23時) (レス) id: 201e0a3aec (このIDを非表示/違反報告)
柚 - はじめまして!とても作品が面白かったので、今までで1番読み入ってしまいました!出来れば小説としてお金を払って読みたいぐらいです笑お話の細かい所まで考えられていて本当に凄いと思います..!作品を作るのは大変だと思いますがこれからも楽しみにして応援してます (2022年4月13日 23時) (レス) @page47 id: 05cc864757 (このIDを非表示/違反報告)
0000(プロフ) - ゆゆさん» ご指摘していただいた上に、このお話へのお褒めの言葉とお気遣い、本当にありがとうございます🙇♀️!歌姫先生の年齢は完全に私のミスですので、修正いたします。大変失礼いたしました。 (2022年4月4日 0時) (レス) id: da97561712 (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆ - ↓作者様にお願いがあるのですが,下のコメントを見た後は「ゆゆ」と言う名前でコメントされている二つのコメントを消して欲しいです。このような神作にこんなコメントを残したくありませんので,よろしくお願いします! (2022年4月3日 22時) (レス) id: 05967b49de (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:。 | 作成日時:2022年2月14日 21時