そばに居るから。 2 (ページ1)

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side龍友

涼「…んっ」

龍「よしよし、大丈夫やで」

時々、唸るような声を出して寝返りをうつ涼太の頭を優しく撫でる。

一度パニックになってしまって体力を消耗してしまった涼太は、力尽きたかのように眠った。

僕の膝に頭を乗せて眠る涼太。

ガチャ

裕「…あれ、涼太寝ちゃった？」

そう言って静かに入ってきたのは裕太くん。

龍「ちょっと前にな。玲於と隼は？」

裕「あのふたりも寝ちゃったわ。たぶん泣き疲れたんやろうな」

龍「そっか」

さっきのふたりを思い出して納得する。

涼「んっ、ぁ、」

龍「どしたぁ？ちゃんとおるよー」

薄く目を開けた涼太は、ふらふらと手を彷徨わせている。その手をしっかりと握ってやり、優しく声をかける。

涼「だめ、行く、」

龍「どこも行かんくてもええんよ」

裕「俺らと一緒にここおってや」

相変わらず部屋を出ようとする涼太を優しく包み込んで、さりげなく抑え込む。

龍「大丈夫やからなぁ」

次第に眠そうに首を揺らす涼太の背中をトントンとすると、すぐにまた眠る涼太。

龍「これ、」

涼太が眠ったのを確認して、裕太くんに涼太のスマホを見せる。

裕「なんかある事は確実やんな、」

表情を曇らせ、愛おしそうに涼太の頭を撫でた裕太くん。

龍「そういえば、ふたりから連絡来てないよな？」

裕「確かに来てないな」

ガチャ

龍「お、おかえり」

あの二人大丈夫かな、と言おうとした時、メンさんと亜嵐くんが帰ってきた。

裕「どうやった？」

明らかに暗い表情のふたりに不安が募るばかりだった。