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side裕太
ガチャ
裕「お、おはよ。起きとってんな」
龍「あ、裕太くん。おはよう。ほら、りょーた」
裕「涼太くーん?顔見せてほしいなー?」
部屋に入ると、ベッドの上で龍友くんに抱きしめられている涼太くん。涼太くんは布団をまだ被ったままで龍友くんにひっついていたせいで、顔が見えなかった。
龍「りょーた。裕太くん来てくれたで」
するとゆっくりと、大きくてまん丸な瞳だけ覗かせる涼太くん。
裕「お、ちょっと見えたなぁ」
まだ寝起きであろう涼太くんに合わせてゆっくり話す。
裕「そのままもうちよっと顔見せて?」
そう言いながら涼太くんに近付いて目線に合わせてしゃがむ。
涼「ゆーたくん、おはよ、」
裕「ん、おはよ。今日はな、亜嵐くんがご飯作ってくれてるで」
涼「ふふっ、楽しみ」
にこっ、と笑ってくれた涼太くんの頭を優しく撫でた。
GENE「あ、おはよー!」
リビングに入ると、口々にみんなが挨拶を交わす。
玲「涼太くんこっち!」
隼「俺と玲於の間ね」
そう言って俺と龍友くんと繋いでいた手をするりと解いて、涼太くんを連れていく最年少。
後から聞いた話だと、ふたりとも夜は龍友くんに涼太くんを取られたから。と言ってご飯は涼太くんを2人占めしようと待ち構えていたらしい。
メ「ほら、みんないつまで喋ってんの。そろそろ準備しないと知らないよ?」
GENE「うわ!時間やばすぎ!」
ごちそうさまでしたー!と言いながら準備のために各自の部屋に駆け込むみんな。まぁ、俺も例外なく駆け込んだわけだけど。
龍「りょーた。おいで」
涼「やぁ、」
開けっ放しのドアの向こうから聞こえてきたそんな会話が気になったものの、とりあえず急いで準備を進めて声のする方へ行った。
裕「おぉ、どしたん」
そこには自分の部屋の前でペタンと座り込み、涙目で部屋の中を見つめる涼太くんがいた。
龍「あ、裕太くんか。僕も準備しやなあかんから、ちょっと涼太のこと任せてもええ?」
裕「全然ええよ。準備しといで」
すれ違いざまに龍友くんは、やっぱり仕事って事がキツイみたいやわ。と僕にだけ聞こえるように言った。
やっぱりキツイよな。そう思って涼太くんに向き合う。
裕「涼太くん。涼太くんの部屋入ってもいい?」
しゃがんで涼太くんと目線を合わせて、優しく問いかける。
コクンとゆっくり頷いてくれたのを確認してから、部屋の中に入っていくつかある涼太くんの鞄をひとつ、手に取って前に差し出した。
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npagxp(プロフ) - 叶夢さん» ありがとうございます! (2020年4月1日 21時) (レス) id: 3150c02125 (このIDを非表示/違反報告)
叶夢(プロフ) - 続編も楽しみにしてます(*´∀`) (2020年4月1日 17時) (レス) id: 08075bc0b9 (このIDを非表示/違反報告)
npagxp(プロフ) - 叶夢さん» お仕事お疲れさまです!そう言って頂けるととても嬉しいです!できるだけたくさん更新できるよう頑張ります! (2020年3月9日 16時) (レス) id: 3150c02125 (このIDを非表示/違反報告)
叶夢(プロフ) - 今、仕事がすごく忙しくて(;_;)このお話読むのが1つの息抜きです(;_;)更新ありがとうございます!! (2020年3月9日 11時) (レス) id: 08075bc0b9 (このIDを非表示/違反報告)
npagxp(プロフ) - 叶夢さん» コメントありがとうございます!今まであまり末っ子を出せなくてすみませんでした…これからはもう少しバランスよくだせるように頑張ります! (2020年2月2日 20時) (レス) id: 3150c02125 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:npagxp | 作成日時:2020年1月19日 10時