そばに居るから。

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side涼太

リハの準備をしている時に感じた視線。



涼「玲於、どした？」

玲「別に、」

涼「えぇー」


そう、玲於です。そして何故か不機嫌。


ここはお兄ちゃんの出番だね。


涼「れーお。コンビニ行かないー？」

玲「行かない。隼でも誘えば」

おぉ、手強いです。

涼「俺は玲於がいいんだって。ジュース買ってあげる」

玲「お菓子で」

涼「了解です」



なんてお菓子で釣れちゃった。






涼「れーお。隼に嫉妬したの？俺は玲於も大好きだよ？」

玲「うるさい」



てかどストレートに大好きとかよく言えるな、なんて言っている事には気付かないフリ。


俺はお兄ちゃんだから。


そのあともくだらない話をして歩く。




スタッフ「片寄さん、すみません。ちょっと…」

涼「あ、はい…」



部屋から出てきたスタッフさんに声をかけられる。



玲「亜嵐くんにいっとくねー」



そう言って先に戻る玲於。



ありがたいような、実はそうでもないような……



ガチャ


スタッフ「いらっしゃい」

なんて不敵な笑みを浮かべるスタッフ。


嫌だな。

あんな地獄の時間がまた始まる。



そう思っても、この地獄からは逃げられない。

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