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#13 ページ13

side龍友

涼「やぁ、あっ、あー!」

龍「涼太!」


亜嵐くんが涼太の様子を見てくれている間に、みんなでご飯を食べていたとき。

上の階から聞こえた涼太の声。



パニック起こしているんだ、そう察した。


メ「いくよっ!」


みんなで一気に階段を駆け上がり、涼太の部屋へ。



ガチャ

GENE「涼太!/ 涼太くん!」

ドアを開けると亜嵐くんが涼太を必死に抑えていた。ものすごい力で拒絶する涼太を抱きしめ、一生懸命に温もりを伝えている。


龍「亜嵐くん、変わる。」

亜「お願い」

龍「りょーた。大丈夫やからな。みんなおるから」


亜嵐くんに変わって、涼太を抱きしめる。

涼「やぁっ、んっ、くっ、はぁっ、」

龍「しんどいなぁ。けどもう大丈夫やで」


どうにかして僕の腕の中から逃げようともがく涼太をしっかりと抑えながらも、優しく声を掛ける。



もう、何度も見てきた光景。

ボロボロに涙を流しながらパニックを起こす涼太。

パニックを起こすたびに癇癪を起こしてしまうから、苦しんでいる涼太を押さえつけなければならない。

それがいちばん辛い。




メ「りょーたー?目、あけてごらん?」

裕「こっちみて?」



僕の後ろで、涼太の正面にいったふたりが声を掛ける。



涼「んっ、んんっ、」



裕「よしよし、手繋ごうな」




たぶん、涼太が裕太くんに手を伸ばしたんだろう。



涼「あらっ、く、も、」

亜「ん。ちゃんといるよ」

龍「もう大丈夫かな、」

メ「うん、大丈夫そうかな」



裕太くんに手を伸ばしたり、亜嵐くんを呼んでいる感じからして、もう大丈夫だろうと思う。





隼・玲「涼太くん!」



涼太が落ち着いた時に休めるように、リビングに寝かせる準備をしてくれていたふたりが部屋に入ってきた。




隼「涼太くん…」

玲「涼太くん、玲於だよ、」



心配そうに涼太に声を掛けるふたり。



龍「涼太、下行こっか。みんな一緒にな」

涼「んっ、」


僅かに声を出した涼太。



メ「おいで」


メンさんが涼太をおんぶする。


メンさんの背中に乗る涼太はぐったりしていて、目はとろんとしていて今にも寝そう。


パニックって、かなりの体力使っちゃうもんね。


龍「寝ていいねんで」


背中をそっと撫でてやる。


ふっ、と涼太の身体から力が抜けた気がした。



亜「寝ちゃったかな、」





疲れて眠った涼太をリビングのラグに寝かせる。


全く起きる気配のない涼太を横目に、とりあえず全員がご飯を済ませた。

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npagxp(プロフ) - 叶夢さん» ありがとうございます! (2020年4月1日 21時) (レス) id: 3150c02125 (このIDを非表示/違反報告)
叶夢(プロフ) - 続編も楽しみにしてます(*´∀`) (2020年4月1日 17時) (レス) id: 08075bc0b9 (このIDを非表示/違反報告)
npagxp(プロフ) - 叶夢さん» お仕事お疲れさまです!そう言って頂けるととても嬉しいです!できるだけたくさん更新できるよう頑張ります! (2020年3月9日 16時) (レス) id: 3150c02125 (このIDを非表示/違反報告)
叶夢(プロフ) - 今、仕事がすごく忙しくて(;_;)このお話読むのが1つの息抜きです(;_;)更新ありがとうございます!! (2020年3月9日 11時) (レス) id: 08075bc0b9 (このIDを非表示/違反報告)
npagxp(プロフ) - 叶夢さん» コメントありがとうございます!今まであまり末っ子を出せなくてすみませんでした…これからはもう少しバランスよくだせるように頑張ります! (2020年2月2日 20時) (レス) id: 3150c02125 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:npagxp | 作成日時:2020年1月19日 10時

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