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「俺は、誠也。
キミ、名前は？」
「…西畑です。」
「ははっ、大丈夫そんなに警戒せんといて。
俺もキミらとおんなじ死んでるような生きてるような状態。」
「こいつは、俺らの情報屋やってくれてる」
「あと、すえは悪魔やから気いつけてや？」
「悪魔？？」
そう言うと、彼は身体の横に添えた手をピンと伸ばして
「悪魔ちゃうから！俺も天使！！」
「末澤…それ結構痛いぞ。」
「あー！！だからちゃうねんって！！」
じょおのせいやからな！！なんて言うと俺に向き合って
「ほんまは、さっきも言われたけど情報屋してる。」
「情報屋？」
「そう。現実世界とここを行き来出来るんよ俺。
やから、キミのこともちゃんと探して来たるから。」
「…はい、」
「あえて絶対とは言わへんけど、今まで何人も見つけてきてるんやから。
たとえば丈とか」
「え？、丈くんも？？」
そう驚いて、彼を見ると、バツの悪そうな顔にしていて。
「…末澤、余計なことまで言うな。」
ヘラヘラ笑う誠也さんを睨んでいた。
「で、ちゃんと探してくるから。
…キミのこと教えて？」
そう、うるうるな目で見つめられて言われたら、
「わかりました…」
そう言うしかなくて、
「名前は？」
「西畑です。」
「そうやなくて、下の名前。
西畑なに？」
「…大吾、です。」
この人に、落ちひん人はおるんやろか。
いやきっと、おらんのやろう。
「おっけ。大吾ね？
じゃあ早速やけど、大吾が今なにか思い浮かぶこととか景色とかある？」
「今は、なにも思い浮かびません」
「じゃあ、大吾が行きたいところはどこ？？」
「行きたい、ところ…？」
「そう。具体的やなくてイメージでもええから。」
あ、なんか湧いてきた
イメージが
「…イメージでもいいんですよね？めっちゃ、ふわふわしてますけど…」
「うん、続けて。」
「なんか、真っ白、ていうか。
…眩しくて明るいところ。」
「他には？」
「そうですね…
もう、あの暗いとこには、行きたくない。」
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作者名：ゆう
| 作成日時：2018年11月6日 7時
