NPO－なにわ男子－ (ページ6)

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「え？」

「は？？」

「「誰！！？！」」

遡ること5分前。

初日からぐっすり眠れるはずもなかった。

朝日が顔を出してきた頃、目を覚ました俺は、それを見るため外に出ようとする。

と、その道中のリビングで、人に会ったのだが、それが事の発端だった。

「え、？誰！？！
ちょ、長尾！！みっちー！！ちょ、ほんま来てって！！」

「え！ちょ、ちょっと！？」

結局、2人の部屋の前まで行って叩き起したこの人。

「きょーへー！朝からなに！！」

「ちょ！聞いてや！！この人誰！？！」

「あぁ、西畑さんね」

メガネ姿の道枝くんがあっさりと言う。

「別に不審者ちゃうやん、高橋くん起こさんといてよこんな朝早くから」

それだけ言って、長尾くんも部屋へと戻っていった。

残された、俺は…

「あの、なんかすいません…」

「あぁ、いいっすよ。俺も知らんかったんが悪かったんやし」

「西畑です。えっと…」

「恭平でいいっすよ。」

「恭平、くん」

「西畑さん、歳いくつっすか？
まあ、俺ら死んでるんで、死んだ時の歳ですけど。」

「…21やけど」

「全然俺より年上っすよ、
なんでとりあえずその喋り方やめましょ？」

「…わかった。
恭平の上の名前は？」

「高橋っす。どうぞ好きなように呼んでください。
こんな時に言うのもあれですけど、仲良くやっていきましょ。」

「…ええやつなんやな、高橋って。」

「ははっ、あざーす。」

「高橋はさ、なんでこんな早くに起きてんの。」

「俺、好きなんすよ。朝の空見んの。
めっちゃ綺麗ちゃいます？やのに、誰も見てへんとかもったいないと思いません？」

意外やった。
チャラいと思ってたやつが意外と気を使えるやつで、朝弱そうやと思ってたやつが自分の意思で早起きしてるやつやなんて。

「やっぱ、ええやつやな。」

「…西畑さんって、変ですね。
俺の事、そんなん言う人一人もいないっすよ。」

そう言った高橋の横顔は、俺の錯覚やろうけど、泣きそうに見えた。