NPO－なにわ男子－ (ページ18)

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6-Kazuya- ページ18

「りゅーせー！！行こーやー！」

そう言うと、女の子みたいな流星は、大きな帽子とこの暖かさなのにTシャツの上にカーディガンを羽織って出てきた。

「暑ないん？」

「暑さよりも、紫外線のが危ないの。」

そう、少し早足で先に進んで行ったから俺も急いで後を追う。

「流星は、愛貯まってきた？」

俺らの天使のシステムは、人の望みを叶えて、その人から愛をもらう。

で、その愛が貯まったらどうやら天国に行けるみたい。

「貯まっとるよ。…なに、貯まってないん？」

流星は疑うような目で俺を見る。

「その言い方ないやん〜俺だって頑張ってねんから〜！」

そう肩を叩くと、痛いっ！と払いのけられてしまった。

「今日はどんな人かな〜？」

以前は人と関わるのが苦手やったけど、最近はとても楽しみになってきた。

そりゃ楽しい事ばかりではないけど、笑ってる人を見るとなんでか疲れも吹き飛ぶ。

「じゃあ、この辺で。」

「え、流星行かへんの？」

てっきり一緒に行くもんやと思ってから驚いて声を出す。

「今日は別々のお仕事です〜！ほら、丈くんからも2人でなんて言われてないですよね？しっかりしてください。」

そう言った流星は

「心配やから、先行って下さい。」

そう言うと、木の影を見つけて入った。

「なんかごめんなぁ〜じゃお先〜」

そう言って俺は先に出発した。